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内容説明
戦闘機への男たちの熱い思いと、戦争の持つ残酷なまでの悲しさを、オムニバス形式で描き続ける滝沢聖峰のシリーズ作品『日本の荒鷲達』が単行本化！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウチケン
5
『東京物語』が良かったこともあり、滝沢作品再読。第5話「最後とト連送」。『東京物語』でも『夜間飛行』（サン・テグジュペリ）からの一節を引用して、ほんのちょっぴり文学的要素を加味させていたが、ここでは『白鯨』（メルヴィル）からの引用をもちいている。こういう漫画を読ませる話の創り方は上手いし、読後も余韻に浸れる。それにしても陸海軍共に旧式機や練習機でも突っ込ませたとは、無い物ねだりをせず必死だった特攻隊員達はどんな思いだったのだろう。零戦や隼に乗れることが、最高の死出の手向けだったとは何ともやるせない。2015/11/03
ウチケン
2
彗星のイラストも綺麗だし、装丁も良く思わず表紙買いしてしまった。『永遠のゼロ』のブームの中にあって便乗商法と思われかねないタイミングでの再版。旧日本軍の戦闘機と言えば零戦しかないと思っている人も世の中にはいるわけで、『永遠のゼロ』で零戦に興味を持った人達に向けた「零戦と同じ空で戦った名機と若者の物語。（表紙帯より）」この短編集の中では第3話の［99式艦上爆撃機］が好い。Ju87シツーカやドーントレスといった急降下爆撃機が基本的に好きなので。2014/07/06
