内容説明
初歩的なことこそ、むずかしい。つまずいたとき、悩んだとき、初心にかえりたいとき、勇気と知恵を与えてくれる本。本書はカウンセリングやそれにかかわる心の問題について、いろいろな角度から述べている。
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目次
第1章 日本の学校教育とカウンセリング(日本の学校教育の問題点 外国人から見た日本人 ほか)
第2章 カウンセラーの技法と態度(人間を理解する 行動療法とは ほか)
第3章 カウンセリングにおける「見立て」(「見立て」の意味 原因はわからないことのほうが多い ほか)
第4章 コンプレックス(多くのケースにコンプレックスが関係している コンプレックスは“押し入れ”のようなもの ほか)
第5章 シンポジウム・精神分析と宗教(医学・宗教・カウンセリング 避けられぬ宗教の問題 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
42
古書店で手に取って購入。 四天王寺で行われた講座記録を元にしており、精神分析と宗教についてひとつの章を設けているところが異色。 この本が出版されてから20年の間に日本は随分と変わったのだと改めて認識した。 日本人のウチとソトの区別、みんなの中に入れてもらうやり方、みなさんご一緒にの教育、グループ療法で欠点を見せたがる例、等々。 未だしっかりと存在しているものであるが、相対化できる程度には特殊だと見なされできている。 おそらく20年前は当たり前すぎてこれらを文字に起こすこと自体が革新的であったとおもわれる。2020/03/21
Greatzebra
13
講義を収録したものなので、まとまりがないが、逆に読みやすい。昭和48年とか相当古い話だが、これが未だに参考になるってことは、カウンセリング界はその後進歩してるのだろうか?2016/08/15
roughfractus02
10
知るということが言葉でできた意識に限定されるならあまりに部分的すぎることを中世の物語に見出す著者は、さらに弦楽四重奏を例に、多数の思いと一つの言葉の関係を音の重なり全体からドミナントなメロディーを抽出する意識の働きを注視し、クライエントとカウンセラーの関係を諸々の関係の一部として講演の聴衆(読者)にイメージさせる。クライエントとカウンセラーの言葉の背後にある思いを構成する潜在意識の次元を他の本では「たましい」と名づけた。本書では、その次元を構成する身体や意識を超えた連続性の次元に踏み込む態度を宗教に学ぶ。2023/01/13
くりこ
6
仕事で相談業務に携わることになり、カウンセラーの先生にお借りしました。もともと河合隼雄先生が大好きだし、優しい語り口と、難しいことも平易な言葉で書かれているので読みやすかったです。かといって、決して簡単ではないです。第5章に関してはチンプンカンプン。バックグラウンドなしには理解できません。2017/05/24
井の中の蛙
3
「コンプレックスのあるところ、可能性あり」いい言葉。この他には、行動療法について言及しているところが参考になった。現在は認知行動療法がさかんですが、対象認知になって精神分析にも少し寄りバランスが良くなったのかも。「…行動療法は意味がわからないとか、そういう喧嘩をするのじゃなくて、さきほど言いましたように、クライエントの抱える問題や進むべき方向などに従って、やり方を違えていいんじゃないかと思うのです。」(小題・日本的な個性の伸ばし方を考える)2023/07/08




