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内容説明
誰もが経験する気持ちの落ち込み。
でもそれが一週間以上も続いて眠れなくなったり、食欲が落ちてきたりしたら要注意。
「うつ」に苦しむ人が増えている。
「うつ病」は「心の風邪」ともいわれるが、「気持ちの問題」として軽視すると、自殺などによる死に至る危険も小さくないと著者は警告する。
本書では、本人にも周囲にも気づかれにくい症状の解説と併せて、認知療法、SSRIを用いた薬物療法などの治療法を紹介。
辛い気持ちを抱えた多くの人たちをやさしくサポートする。
目次
プロローグ 身近な“うつ”に要注意
第1章 うつ病のサイン
第2章 うつ病はどんな病気か
第3章 うつ病の心理的治療
第4章 うつ病の薬物療法
第5章 うつ病の社会的治療
エピローグ 社会全体でのサポートを
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
29
半ば職場の必要に迫られて読んだもので、感想というか、忘備録代わりに。1)健康と抑うつ状態とうつ病は連続している。2)心の風邪という表現は、薬が効くということを意味しているだけで、軽い病気ではない。3)すべて自分のせいにしてしまうので、原因を追求しすぎてはいけない。4)真面目で頑張りすぎてしまうので、励ましてはいけない。また、認知療法の章は、うつ病だけでなく心がしんどい普通の人向けでもある、と書いてあるだけあって、私も困ったときの気持ちの整理方法として役立ちそうだ。しかし、決して他人ごとではないなあ。2014/05/25
kinkin
7
うつとは、何かを平易な文章でわかりやすく書かれている。 薬に関しては、年々様々な薬が出るためギャップはあるものの、内容は現在にも十分に通用すると感じた。2014/01/27
牧神の午後
5
うーん、一昔前の啓蒙書なスタンスなのは否めないかな。鬱は心の風邪だからこそ、正しい知識で正しい処方、当然それには薬学的なものも臨床心理的なものの両面なんだけど、でアプローチするということ。勿論、DSM-Vや最近の研究成果も押さえていえその有益性は十分にある。そんなアプローチだから新型鬱に対してもDSMに基づいて厳格に診断するならば、「うつ病」には分類されないだろうとバッサリ。2015/03/03
清水弘之
3
知人がメンタル的なトラブルをかかえて悩んでいます。 今、電話で読み聞かせをしている本がこれです。 私は学生時代から心理学に関心がありました。 心理学関係の書籍の割合が比較的高いと思います。 さらさらと斜め読みをして、筆者の「治るものなんだから、何としてもそれを伝えたい」という思いにまず触れました。 記述されている内容はこれまでも見聞したことがあるものです。 しかしこの本に通底しているものは、他の書籍を寄せ付けません。 あたたかいのです。 それを感じてか、電話の向こうの知人も、もっと読んで、と喜んでいます。2014/04/27
猫森
2
「心理的治療」がありきたりで…「それが出来れば苦労はしない」と思ってしまった。まだまだ机上の空論。2014/07/27