ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 少年

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ハヤカワ・ミステリ文庫
少年

  • 著者名:ロアルドダール【著】/永井淳【訳】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 早川書房(2013/04発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150712570

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内容説明

短篇の名手の楽しいエピソードが詰まった贈り物をお届けします。自転車を乗りこなそうと夢見た頃、菓子屋での“ネズミ事件”、ノルウェイでの夏休み、姉の恋人にした大胆ないたずら、そして、手ごわい上級生や教師たちとの寄宿学校での日々・・・・・・子供時代が懐かしくなるすてきな自伝。

目次

出発点(両親 幼稚園1922~3年(6~7歳))
ランダフ大聖堂学校1923~5年(7~9歳)(自転車と駄菓子屋 「鼠の死骸」陰謀事件 ほか)
セント・ピーターズ校1925~9年(9~13歳)(初日 家への手紙 ほか)
レプトン校とシェル石油1929~36年(13~20歳)(入学のための装い ボーザー ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

69
ロアルド・ダール6歳から20歳までの自伝。イギリスの学校での日々は、児童虐待としか思えない。何かと言えば鞭を振るう校長や、鼾をかく生徒の口に石鹸を詰め込む寮母…。これでは大人がモンスターに見えて当然。子どもが大人をやっつける作品が多いのも頷ける。規律に縛られた子ども時代だが、ノルウェー人の母ののびやかな愛情の元で、ずっとやんちゃ坊主のダール氏。赤木かん子さんの解説がとても良かった。2015/09/15

けろりん

32
読み友さまのレビューに惹かれて。「チョコレート工場の秘密」など優れた児童書で知られるロアルド・ダールが、自らの6歳から20歳までの、主に就学時の忘れ得ぬ出来事を意識から「ひょいと掬い上げ」て書きとめたもの。学校近くの菓子店の、不潔で意地の悪い女店主に仕掛けたいたずら、寄宿学校の夜の自習時間、書きかけの物語を何とか仕上げたくて破った禁、夏休みのノルウェー行き。どれも後々の彼の創作活動を支える源泉が、貴重な写真、600通を超える手紙(全て大切に保管していた母の愛!)イラスト満載の魅力的な一冊となっている。2018/08/31

akira

25
久しぶりのダール。 少年期からシェル就職あたりまでの自伝。ダール少年の持つ感覚が興味深い。あの「チョコレート工場」の原体験らしきものも。 理不尽さにちゃんと疑問を持てる人格。それはダールの母の影響だったんだろう。おかしいものをしっかりと認識できつつも、乗り越えていける強さとユーモア。そして、強烈な憧れ。ますます著者の魅力を感じずにはいられない。 「人生は楽なことばかりじゃない。辛さに慣れるのは早ければ早いほどいいのだよ」2017/02/04

シン

6
腹違いの姉の婚約者のパイプに山羊の糞を詰める話で笑いが堪えられなかった。ダールは自動車事故や教師からの鞭打ちといった内容でも、どこかしらユーモアがあって、後年にチョコレート工場を執筆したのも頷ける。単独飛行をまた読みたくなった。おすすめです。2016/09/04

きりぱい

6
面白かった。父親と叔父の破天荒で成功した生き方から、それを継ぐように冒険心に満ちたダールの二十歳までの自伝。腕が、喉が、鼻が、とおののきが走る痛そうな描写、そして鞭!鞭!鞭!とパブリック・スクール恐るべし。その痛みが後の作品で意地悪な奴をやっつけて悔しさを晴らす巡り合わせとなったのか、傷心の思い出が鮮やかだけれど、いたずらにハラハラしたり、家が恋しい9歳の子供の心に胸を痛めたり、愛情に満ちた母親と、素敵な読み心地だった。姉の婚約者の件で母親も共犯なのがいい。写真がたくさん載せられているのもよかった。2013/09/08

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