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内容説明
モノにあふれ、お金さえあれば不自由しない豊かな社会になった今、幸福とは何かというイメージは明確には描きづらくなった。幸福感そのものが揺らぐ現代、私たちはどうすれば、それぞれの幸福感をもてるのだろうか?本書では、青少年問題に詳しい精神科医が、38のテーマから、豊かな時代における幸福感、21世紀の生き方のヒントを提示している。例えば、「挫折を超える心理学」の項では、自分の力を伸ばそうとしたり、困難に挑戦しようとする限り、挫折はつきもの、だから挫折したときの上手な転び方をマスターすればよい、と語る。現代は若者の多くが、大人の保護の下、挫折から守られているが、挫折から立ち上がる喜びを知らない人こそ不幸なのであり、何かに挑戦する恐怖や挫折に打ち勝ってこそ、生きる喜びになると著者は指摘し、挫折から立ち上がる力の中に人間の尊厳があると締めくくる。生きる勇気が湧き、明日に希望を託すメッセージ満載の書。
目次
第1章 ありのままの自分に“YES”と言おう(自分に優しく生きる心理学―自分を受け入れるのは世の中を受け入れること 努力の心理学―努力の先にある目標は果たして自分を幸せにしてくれるか 人を魅きつける心理学―人を魅きつける人とは自分の素顔を自然に出せる融通性をもっている ほか)
第2章 逆境・挫折は人生の隠し味(挫折を超える心理学―挫折から立ち上がる喜びを知らないのは不幸なこと 心を柔軟にする心理学―信念と目標のある心の柔らかさを身につけたい 不安を克服する心理学―不安を呼ぶほどの冒険心が創造へとかきたてる ほか)
第3章 柔らかな思考と感性をみがく(醍醐味の心理学―醍醐味とは快楽中枢が脳を刺激して感じるもの 使命の心理学―柔らかい個人主義の時代で見えにくくなった生きがい 信念の心理学―情報社会だからこそ信念なしには生きられない ほか)
第4章 「自分の価値」を高めるために(文の心理学―手紙は心に余韻を与えてくれる 金の心理学―金銭に対して自分の精神が主体であることが大切 時の心理学―時は想像力で作りあげるもの ほか)