中公新書<br> 後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王

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中公新書
後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王

  • 著者名:森茂暁【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 中央公論新社(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121015211

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内容説明

後醍醐天皇は、鎌倉幕府を倒し南北朝時代の幕を開けた動乱の立役者、天皇親政を復活させ全国支配の規範を示した専制君主、死後も怨霊として足利政権に影を落としつづけた存在と幾つもの貌を持つ。本書では、彼に討幕を決意させた両統迭立の中での立場や、その王権を特異ならしめる芸能や密教への深い関心、海外との交流を当時の社会的文脈に即して読み解き、後醍醐政権の歴史的役割を探るとともに、多面的な後醍醐像を提示する。

目次

第1章 後醍醐政権成立の背景
第2章 後醍醐の登場とその環境
第3章 討幕志向の形成・展開
第4章 後醍醐天皇と国分寺―長門・周防
第5章 後醍醐政権の特質
第6章 怨霊の跳梁と鎮魂

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

47
後醍醐天皇の業績がよく分かった一冊。2010/07/15

だまし売りNo

28
後醍醐の吉野脱出によって南北朝の内乱が始まる。南北朝の内乱は長く続き、皇国史観(南朝史観)とは逆に朝廷の権威を下げる結果になった。後醍醐天皇は自分が唯一絶対で正しいと思っているが、南北朝の対立によって政争の対立側が南朝を担いで徹底的に対立するようになるため、戦乱は長引いた。2022/12/31

はるわか

21
蒙古来襲のあとの防衛体制の継続、御家人の疲弊と幕府への不満反感。得宗専制化と幕府内での対立抗争。公家の分家創出のピーク。大きな変革期としての鎌倉後期。後醍醐即位31歳、一代の主(中継ぎ)、父後宇多院の院政。倒幕運動、正中の変、元弘の変、建武の新政。長門国分寺。政治と政策:綸旨万能、天皇親政、守護制度の公認、京都。中国文物への関心。建武新政は足利義満による公武統一政権の創出への重要な導きの糸を与えた。吉野の山中での死。後醍醐の怨霊を恐れる足利尊氏・直義。天龍寺の建立。2016/06/22

umeko

14
後醍醐が天皇になった経緯から、倒幕、そして死まで。芸能や宗教・海外への関心など、後醍醐の一面を知ることができた。しかしまだまだ物足りない内容なので、著者の他の本も読んでみたい。2017/04/17

やま

13
後醍醐天皇というと一つは学生の頃に習った建武の新政と南北朝。もう一つは隠岐の島に流された時の歌。でも詳しくは知らないし、歌人としてどの程度なのかはわからなかった。◇この本は多くの資料を基に後醍醐天皇が天皇になるまでのいきさつ、建武の新政の内容、文化人としての後醍醐天皇のことが記されている。建武の新政はそれまでの鎌倉政権を見直して守護の力を増す形にした。しかし道半ばで南北朝となり、実際に実現したのは室町以降だったそうだ。新政という名のもといろいろな改革を試みて、実現するのが室町幕府という話は面白い。→2021/04/16

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