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内容説明
「人間は考える葦である」という言葉で有名な『パンセ』の作者パスカルは、天才的数学者、厳密な実験物理学者としても知られている。とりわけ十七世紀までヨーロッパ自然学の大前提であった〈真空不可能〉説を打ち破る大実験を行い、揺るぎない理論を提出したことで名高い。しかしそこには、謎めいた印象が否めない。パスカルは本当に実験したのか。彼の物理論文には、『パンセ』と同じ文学作品としての仕掛けを読み取るべきではないか。
目次
第1部 「実験科学者パスカル」の成立(風船の実験よ、お前もか!;定説が描き出す「実験科学者パスカル」の像 ほか)
第2部 「トリチェリの実験」の伝わりかた(パスカルが「イタリアの実験」を再現するまで;イタリアとフランスの事情 ほか)
第3部 ルアンでの大公開実験(ガラス工場での大公開実験;証言の信憑性 ほか)
第4部 『真空に関する新実験』にはしかけがいっぱい(サイフォンという実験用具;綱を使う実験 ほか)



