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内容説明
「反ユダヤ」関連本や「ナチのガス室はなかった」とする雑誌の特集記事……。「ユダヤ陰謀本」の正体はいったい何なのか? 戦前の日本人が描いたユダヤ人像、オカルティズムやUFOとユダヤ人との関連、インターネットの新たな戦場に現れたユダヤの妄説を読み解き、〈陰謀説〉の正しい読み方を提示する一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
19
積読本。小林よしのり・宇野正美・太田龍・西岡昌紀・荒巻義雄といった私も名前を知っているがもう読む気になれない筆者陣のダメさ加減を一次資料を用いて丁寧に批判されています。藤岡信勝みたいなのも出てきます。 小林よしのりはブレイン陣もボンクラだから終わってしまったのでしょう。マルコポーロ事件に関しては当時の雑誌「噂の真相」も取り上げていましたが、的外れな記事でこの雑誌もやはり鵜呑みには出来ないと判断したものです。 杉原千畝氏に関する記述は流石にお詳しい著者です。新札の肖像に使うべきでした。(以下コメント欄に)2025/12/07
Francis
9
15年ぶりぐらいに再読。当時まだ記憶に新しかった雑誌マルコポーロ廃刊事件や小林よりのりの反ユダヤ的言動をはじめとして戦後日本にユダヤ陰謀本を広めた宇野正美や戦前のユダヤ陰謀説、そしてナチスの悲劇をもたらした欧米の反ユダヤ主義と極右、「反ユダヤ」をキーワードにした極右と極左の結びつき、など現代の反ユダヤ主義の動向が良く分かる。グローバリゼーションによるアイデンティティの揺らぎが「ユダヤ人」などのスケープゴートを求めてしまうのだろう。2016/01/08
NyanNyanShinji
2
いきなり例え話しで恐縮だけど、聞き手の理解の度合いに構いなしに、一気呵成に話をし、話終わった後に鼻を膨らませてドヤ顔をしている。そんな本だった。いや、冒頭の小林よしのり論批判や、杉原千畝の美談に隠れがちな日本人が如何にユダヤ人と関わりを持とうとしたかの戦前戦中の話まではついて行けた。しかし二章以降の「マルコポーロ事件」からどんどん新しいテクニカルタームと新しい登場人部名がなんのお構いもなく開陳されてゆく。読書のペースが上がってから時折「ハズレの本」と出会うが,この本ほど読んだ後焼け野原のような気分は珍しい2024/01/24
ホンドテン
1
図書館でなんとなく、正体ってより系譜な内容。前に参文の宮沢、グッドマン(1999)も読んだが、膜一枚で核心に届かない印象が同様ー日本人にはユダヤ⇔西欧基督教社会は遠く実感的理解は困難か。ツンデルの雑さは失笑だが戦前の四王天ら同様ユ陰謀論者に転がされる不安は残る。興味深いのはハルマゲドン待望の米基督教原理主義人脈が戦前戦後を通じた日本のユ陰謀論の影響源になっていた指摘か(杉原ビザ受給者を支援した教会関係者の背景もというのは笑えない)冒頭で目くそ鼻くそで引かれたよしりん本は懐かしい、更に石堂、荒巻はトンデモw2020/10/09
aki
1
反ユダヤ本、ユダヤ-日本同祖論など、書店に並ぶユダヤ本を見ると、どうして日本人は、こんなにユダヤ人が「好き」なのだろうと思っていたが、「対抗関係に依存する憎悪は、隠蔽された羨望と賞賛を糧としているが故に、状況さえ許せば、容易に融合に席を譲るのである」と。つまり「世界を支配しているユダヤ人」に対する嫉妬や羨望が根底にあるがゆえに、ユダヤ人になりたいと思ったり(同祖論)、ユダヤ人をたたいたり(ユダヤ陰謀本)しているわけだ。なかなか微妙な人間心理ではある。ユダヤ陰謀本の「系譜」をていねいに紹介した本。2010/12/14
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