内容説明
父が事業に失敗し、破産状態にあるとフランセスカが知ったのは突然の父の死後、数日たってからのことだった。それまでの裕福な暮らしが嘘のように住んでいた家も引き払わねばならない境遇になり、心配なのは母のことだった。一度も働いたことさえない母が厳しい現実に耐えられるかどうか。そんなとき、フランセスカは弁護士を通じて面識もない男性リード・ケナードのオフィスに呼び出された。フランセスカの経済的な窮状を救おうという話だったが、その交換条件としてリードが提案したのは彼との……結婚？フランセスカは自分の耳が信じられなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
7
初対面でいきなり結婚したいと言い出すヒーローに引いた。ヒロインの父親が急死していなければ仕事を通じて関係を結びきちんと縁談を申し込むつもりだったというけれど。とんでもないヤツと思えばヒーローは堅実な銀行家で育ちがよく人柄もいいし、あっという間にヒロインの母・姉・祖母を懐柔してしまう。ヒロインも家族思いで恋愛に対しては奥手なお嬢さまでグッド。シンプルでセンスがいい彼女の服装を想像するのも楽しかった。婚約して少しずつお互いを知り、結婚してから恋に落ち、嫉妬したりあれこれ思い悩むふたりのやりとりは好感が持てた。2014/02/19
きき
3
初対面でプロポーズも家押し掛けもビックリしたけどなんか憎めないヒーロー。古い作品ってヒーロー＆ヒロインがエレガントで好きだわ。でも銀行家から登山家って新婚なのにヒロイン大丈夫か？2015/10/19
てん・ゆう
2
ヒロインがバージンで驚くヒーローはいても、怒り出すヒーローはこの作品以外でもいるんだろうか。あえて守ってきたヒロインからしたら、喜ばれる人に捧げたかっただろうに・・・
サティーシャ
1
父の借金に苦しむ令嬢フランセスカに融資の申し出をした銀行の頭取リード・ケナード。世間知らずの母のため契約結婚を承諾する。親族に挨拶し結婚しハネムーンへ。ロッククライミングや山岳救助の手伝いをするリード。やっと夜を共にするがバージンだとばれて、嘘をついた怒り出す。その後はやり直し、お互いに満足し愛し合うが相手の気持ちがわからずすれ違い。失恋の反動で結婚してくれたことと、銀行家でなくロッククライマーになりたい気持ち、最後の告白はジンときた。2018/08/12
ちはや
0
2001.1.29 ★★★
