ハーレクイン 十二時の鐘に間に合えば

著者名：キャサリン・ジョージ【著者名】/辻早苗【翻訳者名】

ハーレクイン（2011/12発売）

• ISBN：9784833542883

内容説明

シーモア家の男性……。姉を苦しめた夫のマックスと、その原因を作った弟のニック。二人のことを考えると、キャシーの胸に一瞬暗い影がさした。姉のジュリアとマックスの結婚は、嫉妬深い夫が、妻と弟の関係を誤解したことで壊れてしまっていた。だが、そのマックスと姉がクリスマスに再会しそうなのだ。シーモア家の男性に対する考えを変えたわけではなかったが、どうしても、姉とニックの間には昔も今も何もないと証明したい。キャシーは愛する姉のために一役買うことにした。義兄の疑いを晴らすために、ニックと愛し合っているふりをしよう。ふり？　いいえ、違うわ。姉たちが結婚したころ、わたしはひそかにニックに憧れていた。つまりニックへの気持を隠して、彼を愛しているふりをするのよ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

実に好みなお話でした。タイトルもなんだか思わせぶり。少女時代の苦い思い出のせいでヒーローの気持ちを信じきれないヒロイン。ヒーローがヒロイン姉に憧れていたことを知っているし、そのことが姉とヒーロー兄との離婚のきっかけになったことも二人の間に影を落としている。それでも紳士で我慢強いヒーロー。すっかり悪者扱いのヒーロー兄が現れたとき、ヒロイン母が自分の感情で判断せず、疲弊した彼に優しい対応をした時には思わず拍手。お互いを思いやる家族、力になってくれる友人、ロマンチックな道具立て。幸せで胸キュンな結末に満足。

2014/12/26

[きき]

こちらの感想を読んで凄く興味が湧いてきて電子書籍にて購入。大満足です。ヒーローのヒロイン姉への思いも憧れ程度で変にドロドロしてるわけでもなく、読んでで不快感は全く無いのが良い。ヒーローヒロイン恋よりヒーロー兄とヒロイン姉がどうなるのかがとても気になった。だから最後は嬉しかった。

2016/04/08

[me]

過去、ヒロイン姉にほのかに憧れたヒーロー。偶然、ヒロイン姉を抱きしめて慰めているシーンを見たヒロイン姉の夫が大激怒して別れ２年後のお話。淡い恋心でその気持ちがとうに消えていても、美人な姉に一度でも思いを寄せたという設定が苦手。一人の男が姉妹どちらも好きになるのが気持ち悪くて。久しぶりに会ったヒロインにヒーローひと目惚れだけどヒロインはヒーローの気持ちが信じられずでごたごたする。遊び人で経験豊富なヒーローとバージンヒロインという男性優位主義的なのもだめだった。

2019/06/19

[ちはや]

2000.12.20　★★★☆