内容説明
鮎川哲也は、推理小説が探偵小説といわれたころのよきスピリットを継承する希有な作家です。「全行これ伏線」といわれるほどの集中力が要求される“本格推理”ひとすじに歩んできて、最近は「鮎川哲也賞」に代表されるように、新人育成にも力を入れています。本書では、作品が生まれるまでの経過や、これまでタブーとされてきたトリックにも大胆に触れて、その読み所をたどりますが、巻末に鮎川本人の知られざるエッセイを掲載しています。第1節を読んだあたりで、 目を通されると、このミステリアスな男の伝記の理解がいっそう深まります。
目次
第1章 “現実派”探偵鬼貫警部の誕生(??昭和二十七年)
第2章 名探偵星影龍三と読者への挑戦(昭和二十八年?三十一年六月)
第3章 論理の愉しみ『黒いトランク』(昭和三十一年七月)
第4章 大乱歩からの感激の原稿依頼(昭和三十一年八月?三十六年五月)
第5章 本格派の驍将の怒りとプライド(昭和三十六年六月?四十四年五月)
第6章 鮎川流本格ミステリーを書く法(昭和四十四年六月?平成四年)
第7章 本格推理五十年の飽くなき情熱(昭和四十九年六月?)




