内容説明
浮気な夫と死別してお楽しみはこれからの初代・67歳、如才ない話術で世渡り上手の未亡人トヨノ・70歳、定年まで独身をつらぬいて働いてきた春子・65歳。ひとり暮らしの女たち三人が集まれば、噂話に花が咲く。老いらくの恋、他人の遺産の行方、健康のこと……。本音を出したり隠したり、好奇心旺盛な彼女たちの行くところ、話題と事件にはことかかず。コミカルで、ちょっぴり切ない女の友情物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねぎまぐろ
1
★★2025/02/27
たつはる
1
仲良しこよしって話ではなく、どこか殺伐として緊張感もあるのに、だけどお互いに必要な存在となっている。大人になってからの友だち付き合いってこんなかんじかも。なんてことを思ったり。◆とにかく読みやすくて面白くて一気読みした!2023/03/01
KN
0
うん。したたかに生きよう。
Crystal.B
0
読み始めた時は「三匹のおっさん」の女性版かと期待しましたが、それほどでもなく・・・でも、地方都市は今でも、町内会が健在だと聞いたことがあるので、長寿社会の現代では、似たようなことはありそう。知り合いの70代マダムによると、都内M区には「見守り隊」という、高齢者訪問ボランティア組織が存在し、見た目がどう見ても80歳くらいのお爺さんが隊員とのこと。その方、曰く「私は、90になっても頼みたくない」らしいです・・・活き活きとした老後は、これから永遠の課題ですね。2017/10/27
シルク
0
60後半の女3人、シングルスの親戚縁者、町内会の中での面白「井の中の蛙」話。若者が「何か変わった事」を求める中、「私らの年で変わった事と言えば病気になるか、ボケるか、死ぬかしかない」と言い切り、人の不幸は蜜の味。「ああはなりたくない」と思いつつ、哀しいけれど皆が避けられない老いを面白おかしく書いてある。拾ったマルチーズを「十万円もする犬って、グラム幾ら~上等の霜降り肉」と表現する辺りにはゾッとするが、食費を遣り繰りしてでも看取る、心底優しい「所もある」ばばあに万歳。2016/12/17