恋することと愛すること

著者名：遠藤周作

PHP研究所（2014/11発売）

• ISBN：9784569573120

内容説明

世の中の多くの恋人たちや、また、多くの恋愛論が、ともすれば混同してしまっている。「情熱（パシオン）」と「愛（アムール）」のちがい……これを正しく理解し、「恋すること」と「愛すること」を明確に区別できるようになることこそが、良き恋愛の秘訣である。本書は、人間の真実を見つめ続けた作家が、若き人々への覚え書きとしてやさしく綴った、珠玉の恋愛論。時を経ても色あせることのない言葉が随所にちりばめられた、エッセイの名品である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[Erina Oki]

恋愛についてのエッセイというか恋愛論。彼の読書量と経験から、体系的に恋愛論が語られている。恋愛は時代が変わっても普遍的だし、なるほどと思わせる内容だった。

2013/01/22

[格子]

話の本筋とは少し違うメッセージで、不快なことが起こることを不幸だという考えに結びつけるのは間違っている、というのが印象に残った。不快なことどころか、良いことがないだけで不幸だと思い込んでしまう癖があるので直そうと思いました。

2019/10/29

[わわん]

何度も読み返した本。独身時代にあまり良い恋愛してなくて(勉強にはなったけど)、我ながら自分で不幸を呼び込んでる気がしてたので、この本で問題点を教えてもらいました。男女問わず、学ぶことがある一冊です。幸福とは、ろうそくの灯を守るように、地味で平穏な日々を送っていくこと、という内容のフレーズが忘れられません。

2012/08/02

[yamikin]

好きなコにモテないで悩んでる人が読みそう。オレとか。

2006/11/26

[looseroad_628]

「愛は傷つかない」が自分の思想のひとつ。恋愛のなんたるかについて、まだまだ理解できそうにない。「愛は地道な積み重ね」という一文に少しじーんとなりました。この分野は実際に体験してみないとわからないよね。

2014/06/04