内容説明
生後1ヵ月のとき、彼女は殺人現場にいた。犯人は父、殺されたのは母! あまりにも過酷な宿命を背負った幼児はやがてノンフィクション作家となって、《時代が創り出す殺人》というテーマに取り組む。その彼女が収集した殺人記録は「日の丸」から「バブル」まで戦後日本の歩みを映し出す悲劇の記録だった。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩界 -うたか-
4
#読了 #吉村達也◆父は生まれた子が女である事に失望し、ちっとも似ていないから俺の子供ではないと私生児にしようとする。母ははんとかして生まれてきた娘を守ろうと立ち向かった先、かんしゃくを起こした父に殺されてしまう。そんな私が出会った四つの殺人事件を、彼らの物語を、書いていこう。2020/02/18
algren
1
これといって印象に残るものはなかった。時代をテーマにした短編ミステリーだが、トリック明かして終わっているだけでエピローグも意味わからないしでストーリー性が何もない。時代の描写だけは懐かしさが甦る。2018/09/30
うち
1
戦後まもない時代から、バブル期まで、それぞれの時代背景が故の殺人事件。こじつけ感も感じつつ、コンセプトは面白かった。2012/04/16