ハヤカワ文庫SF<br> リメイク

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ハヤカワ文庫SF
リメイク

  • ISBN:9784150112752

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内容説明

デジタル化された俳優を使うリメイクばかりが製作される近未来のハリウッドで実現不可能な夢を抱く女子学生アリス。アステアに憧れるアリスは、いまや製作もされないミュージカル映画で踊るのが夢だった。そんなアリスに恋をしたトムが見たものとは?ローカス賞受賞、ダンスと映画でいっぱいの素敵な恋の物語/掲出の書影は底本のものです

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

83
近未来、映画産業の技術的変革と共に人間が演じる映画は姿を消し、過去の肖像権を利用したリメイク作品だけが作られている。映像加工技師の主人公と過去のミュージカル作品に思いを馳せるダンサーの恋物語。電脳空間や画像技術は現在から考えてもあり得る未来像で、モーフィング映像と映画スターの競演を商売にする発想は面白いと思う。作品の本当の魅力は、アステア&ロジャースを筆頭に、綺羅星のような映画の題名や俳優、台詞の引用がそこら中に散りばめられている事。小説のストーリーと映画愛が上質にコラボしている。ヴェラ=エレン好きです!2019/07/12

sin

78
サイエンスフィクション?いやサイエンスロマンスだわ:-)映画の世界の凋落を近未来に映し出した社会に芽生えたラヴストーリー、映画を愛しながらも改変を加える破壊者の僕と、とうの昔に滅び去ったミュージカルを夢見るアリス!文中に酩酊(ラ・ラ・ランド)のフレーズが出てくることが、皮肉に感じられるのはいまならではのご愛嬌:-)ただしこの物語での酩酊は想いを寄せる女性に酷い仕打ちをしてしまうのだが…。2017/12/05

鐵太郎

18
映画を絡めた、コニー・ウィリスふうの謎また謎の恋と冒険の物語です。いささか設定に納得できないところはありますが、ともかく面白かった、としかいいようがない。出てくる映画は200本以上。映画の黄金期のもの、現代のもの。ミュージカル、歴史もの、SF、西部劇、ロマンスもの、ミステリ、サスペンス。書いた作者もすごいが、これを全部(多分)調べ上げた翻訳者(と編集者?)もすごいね。2009/07/12

もち

17
「僕らにはいつだってパリがある」◆ハリウッドは、データで蘇った名優によるリメイク作品で溢れていた。本物の映画の中で踊りたい、と願う少女を諭したトム。ところが彼が眼にしたものは、正真正銘、銀幕でタップを踏む彼女の姿だった。一体どうやって――■本作の舞台設定だからこそ成り立つ真相。現実と映画、双方の素晴らしさが響き渡る結末。万感の思いでもう一度、舞い踊る彼女に見惚れてしまう。映画マニアからミステリ好き、SFファンまで広く勧めたくなる一本。2019/03/30

hit4papa

16
新作映画をつくらなくなった21世紀のハリウッドが舞台です。映画ツウ度を試される「細かすぎて伝わらない」小ネタがてんこ盛りになっています。ロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール風の近未来SFですね。

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