角川文庫<br> みんないってしまう

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角川文庫
みんないってしまう

  • 著者名:山本文緒【著者】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2013/11発売)
  • 春真っ盛り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/26)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041970065

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内容説明

同居していた恋人が出て行った。出て行けと言ったのは私だ。あんなに泣いた晩はない。(「裸にネルのシャツ」)母ちゃん、脳卒中で死んだんだって? 自殺が趣味みたいな人だったのに(「表面張力」)会うのも会わないのも、決定権はいつも相手にある。(「片恋症候群」)永久に続くかと思ったものは、みんな過去になった。物事はどんどん流れていく――。数々の喪失を越え、人が本当の自分と出会う瞬間をすくいとった、珠玉の短篇集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

182
人や物に限らず、普段私たちが日常で当たり前にいつまでも共にあると思っているものが、いつまでそこにあり続けるかは分かりません。そして、そこに感じる”喪失感”。しかし、それは一方であらたな存在が、その場所を埋めていく、”獲得感”を感じる瞬間なのかもしれません。”喪失感”をテーマにした作品にも関わらず、対になる”獲得感”のおかげで読後がやけにさっぱりしたこの作品。敢えて結末を読者にゆだねることで、独特な余韻を醸し出すこの作品。失くすことの切なさの中に、失くすことで見えてくる幸せをそこに感じた、そんな作品でした。2021/02/24

mapion

169
短編集です。パートナーと二人で幸せなんですとか、愛する家族や親しい友人がいて幸せに違いないとか、そういう猫のモフモフに触れるような幸せな気分で終わるものがあるわけありません。書名も不穏ですし、なにせ山本文緒さんが書いた小説ですから。どれもこれも微妙に辛い主人公たち。そんなとき作者の筆は冴え、話が俄然面白くなります。12編で似たような話は一切ありません。1冊読んで12個分の楽しさ。今も書いていて頂きたかった。2025/05/07

テンちゃん

158
子どもの頃!('O'*)☆『早く大人になりたいと思った!』⇨勉強!学校!友だち!家族!ルール!(。>0<。)『何もかも嫌だと思った時期があった!』⇨『少しずつ歳をとりやっと大人になった!』o(>_<)o『気がつくと周りから人がいなくなっていた!』⇨イタズラに時間だけが早く過ぎていく!(°_°)恋!信頼!友情!⇨一つずつ何かを失っている!(*>_<*)ノ最後に残るのは自分!⇨喪失感!∑(°口°๑)『本当の自分と向き合う時!』⇨『自分探しの物語!』12の短編集!傑作作品。☆(⊙.⊙)4.62016/01/16

mariya926

143
何でこんなに山本文緒さんの本を立て続けに読んでいるのか、自分でも分からずに読んでいます。ちょっとイヤミスが入っているので、読了感がいいという訳でもないのですが、なぜか他の本も気になってしまう不思議な作家さんです。特にこの短編集では『みんなどこかにいってしまう』という題名がピッタリで、でも無くして終わりではなく新しいものも入ってきている「1つ無くすと1つ入ってくる」感じです。20何年前に書かれたのも多いのに、古さを感じないのは凄いと思います。2022/01/04

新地学@児童書病発動中

108
さまざまな人達が心に中に抱えた痛みや屈託を描く短編集。宙ぶらりんの結末ばかりだが、かえってそれが鮮やかな余韻を残す。『プラナリア』を読んだ時も感じたが、女性の心理を書くことが本当に巧みだ。「イバラ咲くおしゃれ道」ではブランド物に身をやつす女性が描かれている。同僚の女性が結婚する時の彼女の言葉は滑稽かつ哀しいが、思わず同情してしまう。「表面張力」が一番好きな短編。主人公の涙はこぼれ落ちそうで、目のふちにとどまっている。とどまっていることが大切なのだ。悲しみを抱えている生きる人たちへの応援歌だ。2017/06/13

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