内容説明
昨今、ワイドショーをはじめ「精神科医」を名乗る識者がやたらと登場する。彼らは一体何者なのか。そもそも「精神」だの「こころの病」だの、つかみどころのないシロモノを相手にわかったような顔をする人々を信用できるだろうか、といった疑問から本書は発案された。 著者は元外科であったが現在は精神科医という変わり者。それだけに独自の視点がユニークである。「犬や猫に心理療法は可能か」「名医とヤブの見分け方」「真実よりも欺瞞によって救われる人間心理」等々。 著者は精神医学の誤解を解こうとする。つまり心理療法やカウンセリングの技術を教える学問というイメージだけではなく、現在では脳の解明や薬の効能など、科学的な実証がかなりなされているのだ。そして、21世紀の精神医学の可能性についても語っている。人の心はどこまでわかるのか、治せるのだろうか。いまどきの精神医学の効用と限界をあまさず告白した、人間観察エッセイである。
目次
序章 いまどきの精神科医
第1章 精神科医は“ウソつき”である
第2章 ヒトに精神科医は必要か?
第3章 精神科医も医者である
第4章 精神科医は“いいかげん”である
第5章 失われた確かさを求めて
第6章 精神科医は“世間知らず”である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
2h35min
2
Kindle読み放題 なかなか新しい視点をくれた。2021/03/29
チバ
1
本棚整理の為手に取った。実際病の渦中だったらこの本を読んで気が楽になったのだろうか。がっかりしたのだろうか。読んで納得出来るところは幾つかあった。薬で治せるものではないという事。原因と言っても人それぞれでその環境でなる人もいればならない人もいるという事。生真面目なのはとにかく良くなさそうだということ。「統合失調症になりやすい人はもともと非社交的で不器用なことが多い。気分障害になりやすい人はもともと社会に適合することばかり考えているような性格のことが多い」とのこと。合点がいった。2025/01/05
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