文春文庫<br> パラサイト日本人論 - ウイルスがつくった日本のこころ

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文春文庫
パラサイト日本人論 - ウイルスがつくった日本のこころ

  • 著者名:竹内久美子
  • 価格 ¥478(本体¥435)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167270056
  • NDC分類:914.6

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内容説明

なぜ京都人は恐妻家で九州人は男尊女卑なのか。死後の世界を信じる日本人VS「死んだら終わり」と現世利益にいそしむ日本人。容姿のいい男に群がる女は暑い国に多く、イヌイットでは短足夫でもそれなりに困らない。それら深遠なる人類の謎を解くカギは寄生者(パラサイト)にあった! ミトコンドリアが語る日本人のルーツ、縄文人だけがもっていたウイルスの秘密など最先端の研究を駆使して人間とパラサイトの不思議な関係を論じた、目からウロコの落ちる傑作。

目次

第1章 二つのルーツを持つ日本人(日本人の祖先のたどった道―先達はニホンザル;頭の形と日本人―関西人はちょっと特別;ミトコンドリアは語る―縄文人はどこから来たか)
第2章 男と女とパラサイト(外見にこだわるのはなぜ?―ツバメに見る恋愛の現実;暑い国から来た“男尊女卑”―そして人はカッコいい;寒い国から来た“平等主義”―私の見た京都人)
第3章 日本人の死生観(私は象ゴリラ―類人猿の死生観;浄土真宗が最大勢力になったのは―日本人の死生観;あの世を想う気持ちを強めるものは―またも負けたか八連隊)
第4章 ウイルスがつくった日本のこころ(“友”となった白血病―ウイルスから日本人を探る;ATLは残った―なぜ縄文人だけが持っていたのか;ウイルスがつくった日本のこころ―ATLと相互協力、あるいはおせっかい)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
動物の話から人間に持ってきたり、縄文人と弥生人の対比は面白かったです。男尊女卑や外見へのこだわりを遺伝子に絡めるのを読みながら笑ってしまいました。2024/01/18

るみお

6
ウィルスや寄生虫などのパラサイトの脅威が生物の進化や行動パターン、心の持ち方に影響を及ぼしているという仮定で、一夫多妻制やツバメの尾羽の長さや男尊女卑、死生観なんかを説明し、何だか信じられないけど目からうろこが落ちたような気分になる不思議な本でした。騙されているような気もするし、すごく納得している気もするんだけど、総じて面白い解釈だったなと心穏やかに読了です。2016/07/22

マッピー

4
ツバメの尾って、長いのはオスだけで、メスはそんなに長くないのだそう。 そしてモテるのは尾の長いオス。尾の長いツバメは寄生虫に強い遺伝子を持っているらしいのだ。寄生虫に強いということは、長生きできる可能性が高まる。子孫を残せる可能性が高まる。メスの遺伝子も残せる可能性が高まる。寄生虫が自身を守るために寄生主の行動を操作するのは確かにありそう。でも、それで全てが説明できるかといえば、それはへ理屈にすぎないのではないかという気がする。屁理屈だとわかったうえで読むとしたら、こういうのは嫌いじゃない。むしろ好き。2016/03/21

うりぼう

4
寄生が、日本人を規制する。元気になると奇声を発し、気勢が上がる。2001/05/20

てっしー

3
実に分かりやすく面白く、知的好奇心が掻き立てられました。鵜呑みにしてはいけないと思うけど、刺激的であることは間違いない。最大の欠点は、このタイトルにもかかわらず、日本人論らしきものが全体の1割ほどで、極めて少なかったこと。このノリでもっと日本人論が読みたかったのだわ。例えて言うなら、寿司を食べに寿司屋に行ったら、板前に「うちのお勧めはラーメンだよ!」と言われて無理矢理食べさせられたラーメンがとても美味しかったような、そんな複雑な読後感。2012/10/25

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