内容説明
美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を説く「鍵」など、おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴えわたる傑作ミステリ全6篇。読者待望の〈国名シリーズ〉第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
143
作家アリス6作目にして国名③は短編集。蝶に始まり蝶々で終わる、発表を迷ったという最終篇も結果的には適材適所の配置に繋がり安堵。何てったって「たまには山陰あたりに蟹を食いに行きたいな」から始まる冒頭は、どんだけ緩くて仲睦まじいのかと(笑)全体的にはニンマリ三昧だったロシアと比べると真面目に大人しめな作風と感じた。暗号・記号が大好物な自分は「妄想日記」のワクワクと拍子抜け両方から迎える絶妙な最後に拍手喝采!良くも悪くも印象残す「鍵」の正体…それまでの展開もろにぶっ飛ばす位のオチに苦笑だが、そこに愛はあるんか…2019/10/10
ダイ@2019.11.2~一時休止
129
作家アリスその6&国名その3。短編集。鍵・蝶々がはばたくなんかがイイ。2013/10/15
胆石の騒めき
99
(★★☆☆☆)短編集はどうしても、一発芸的なトリックとなってしまうことが多い。色々と突っ込みどころが…。「人喰いの滝」は島田荘司が関わっていたと知り、納得。ただ、島田荘司であれば「滝」の名称の由来について、もっと多くの頁を割いたと思う。最後の「蝶々がはばたく」については、1995年時点で作者は逡巡したみたいだけど、今後新たに「新装改訂版」が発刊され後書きを書くことになれば、さらに複雑な思いにかられるのではないだろうか?「妄想日記」の新作文字による暗号が解読できないことに後ろ髪を引かれつつ、次の本へと…。2018/01/08
五右衛門
97
読了。火村、アリス短編集でした。久しぶりの作家さんでしたがサクサク読めました。やっぱり長編のほうが私の好みです。でも楽しめました。好きなのは最初の表題作と最後の蝶々がはばたくでした。真相を暴いていく件が良いですよね~次は長編作品を腰を据えて読みにかかります。2018/09/29
セウテス
91
作家アリスシリーズ第6弾、国名シリーズ3作目。タイトル作品を含む短編6作品。タイトル「ブラジル蝶の謎」は、殺人事件の現場の天井にた珍しい蝶のコレクションが貼り付けられるという設定で、とても雰囲気がある。トリックは前例があって解りやすいものの、現代ならではの解決の糸口には良く気がつくなぁと感じる。「人喰いの滝」は、長編にも出来る位のトリックの内容だと思う。簡素で無駄の無い生活を送る被害者だった為違和感に気づくが、そうでない場合にトリックを解けるのか、色々と推理が膨らんで楽しめる。安定のクオリティーの高さだ。2016/07/16




