内容説明
サラ金業者に勤める国井菊子は、親友の多加枝と登った燕岳で桑島と出会った。一流大学を卒業し、総合商社に勤めている桑島は輝いて見えた。「また山でお会いできるといいですね」そう言って桑島は菊子に一枚の名刺を残した。一年後、菊子は燕岳で再会を果たす。想いはつのるが、桑島のことを知れば知るほど、彼との差を感じる菊子。そしてある事件が、彼女の運命を変えた（「晩夏の気流」）。他、自選傑作五篇。
感想・レビュー
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やっちゃん
11
いいわあ。昭和の無骨な文体と山岳イヤミスの相性の良さといったらない。どの短編も良かったが最後の遭難は自分と年齢が近いのもあり本人になったかのようにのめり込んでしまった。2024/11/05
