内容説明
日本の常識は、世界に通用しない!日本人の行動原理を解き明かすキイワード“穢れ”。そこに浮かび上がってきたのは、進歩的文化人・憲法学者・平和主義者たちの心に潜む「差別意識」だった。警告!彼らが国を滅ぼす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
88
言われてみれば、自宅で食事をするとき、My茶碗だし・湯飲み・箸だけど、昔ほど現在では著者の言うように厳密に区別していないと思う。某牛丼屋チェーン店や、様々な和食の食事処でも割り箸ではなく、使い廻しの箸(もちろん使用後は、きれいに洗うと思うが)のお店が多く、逆に割り箸にしている方が少ない気がするが、これは自分だけの感覚?古代日本(日本に限らず)はアニミズムで神道系なので“死や病”などは“穢れ”とし忌避された。よって神社の神主は、基本的に葬式等には関わらない。つまり祝詞は祝い言葉で、弔いの言葉ではないのだ。2016/03/24
がんぞ
7
茶碗を各自専用で持つのは考えてみれば不思議。口に触れると言えばコーヒーカップもそうだし、ご飯は神聖なものなのだろう…《穢れ》忌避の文化…。肉食忌避がいっそう強めて…。平安時代は約400年続いたがすべての国家において基礎になる防衛力さえ軽視されて、武士は実権を奪うまでは昇殿も許されない非政治的存在/差別が続いていて自衛隊を「(本来は)憲法違反の存在」と蔑む心情があるのではないか。憲法9条=武装放棄というのは、卑怯な日本人の心情にあっている。《隣国と友好的な国は無い》不可欠の武力は無視されれば自らを主張する…2016/12/30
なる
6
途中は著者の好む思想への押しつける感じがあるが、日本人の文化論を語る上で茶碗を導入に据えたのは秀逸。根底にありながらあまり現代で語られることのない穢れ、という概念をスポットにした意味で注目に値する。
Machida Hiroshi
6
本書は、著者が日本人の思考に染み付いていると力説する「穢れ」、「言霊」、「和」の中の「穢れ」について詳しく語っています。また、この「穢れ」思考によって軍隊(自衛隊)が不当に差別されているということを力説しています。でも戦後教育で日本人の「穢れ」思考は大分薄まってると思います。「穢れ」という古代からの信仰が人々の営みに深く関与しているという視座から日本史を見るのは著者の新しい発見と言っても良いと思いますけど、逆にその視座にこだわりすぎて現代のことを語るときには少しバランスを失っているような気がしました。 2016/03/11
wei xian tiang
3
いまいち。 ただ、この二十年でだいぶ日本社会も変わってきて、自衛隊や憲法をめぐるタブーがなくなってきたのは感じる。2020/01/08
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