講談社文庫<br> 指名解雇

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講談社文庫
指名解雇

  • 著者名:高杉良【著】
  • 価格 ¥680(本体¥619)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062639958

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内容説明

「副社長から、あなたの肩を叩くように命じられたんです」――吹き荒れるリストラの嵐は管理職へ冷たい刃となって突き刺さる。指名された課長が直面する非情な企業論理。終身雇用の神話が崩れ、生き残りを賭けて繰り拡げられる、企業の凄絶な戦いの内幕を綿密な取材でリアルに描く長篇モデル経済小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

63
パイオニアが管理職の指名解雇を実施し、世間を騒然とさせたのが、1993年のことだが、この小説ではその会社をモデルにしてかなり踏み込んだ 企業の非情さを描いている.最近は日産におけるルノーの資本参入など暗い話題が多いですが、本書の主人公などの生き様を読むと,やや心救われる思いがする。それにしてもどこまで事実かなとこの手の本を読むといつも 感じる。2004/01/01

だいすけ

4
モデルはパイオニアショックだそう。そういえば、そんなこともあったかなと・・・。 確かにやり方は拙劣。もうちょっとちゃんと手順を踏んでいれば、ここまで非難轟轟になることも無かったろうに。 主人公木下のように上には強く、下にやさしい上司でありたいと思った。2017/01/02

Ryotaro Tsunekawa

4
時代が変わったなぁ、という事と、人は変わらんのだなぁ、という事と。雇用をより流動的に出来るようにしようという政策が出てくるような現在から見ると、終身雇用を疑わない本作の世界はやや滑稽にすら見えてしまう。まさかこんな時代がたかだか15年後に来るとは高杉氏は考えただろうか。そして、企業の中での人間群像。様々な人間、思惑が交錯してひとつの結論を紡ぎ出す。社会の「当たり前」が変わったとしても、僕らがカッコイイと思う人間像には大きく変化はないのだろうと思う。2013/07/15

長南 徹

3
バブル崩壊後にはよくある話だったのだろうが、大事なのは、リストラをすることによる社内の士気やマスコミへの印象などを総合的に判断した上での決断が必要である。リーダーは社員の人生を背負っているという想いが大事だと思うとあらためて認識。2018/07/29

ジョルジョ

3
時代の流れを感じる、かつての終身雇用が当たり前だった時代では、センセーショナルなことが、今では、よくあることになった気がする。しかしながら、この会社の未来はないと思う、同族会社の弊害、2世が当たり前のように踏襲することは、間違え、政治の世界も同様。結局は、親の甘さ。なんとかならないものか。。2015/07/17

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