アルプス殺人縦走

著者名：梓林太郎

光文社（2011/10発売）

• ISBN：9784334727512
• NDC分類：913.6

内容説明

新進作家・沢地十糸子は南アルプス北岳登山に清田修三を誘った。彼を殺す目的で――！　自分という愛人がありながら妹を犯した清田に恨みをこめ、ナイフを振り上げた十糸子から、清田は逃げ去った。それなのに、後日、清田は遺体となって発見された！？　あの日、彼を狙う別の人物がいたのだ。だが、警察は十糸子を追及しはじめる。恐ろしき心理劇の結末とは？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[yamakujira]

十糸子は不倫相手の清田と北岳へ向かう途上、道を外れて清田を刺殺しようとしたら崖を下って逃げられた。事件の発覚を恐れながら下山すると、なぜか山中で殺された清田の死体が発見されたという。いったい誰が清田を殺したのか。十糸子に執拗に接触する前島の目的はなにか。事件解決の糸口が見えないまま、登場人物の本性に気分が悪くなっていく。二股不倫してる十糸子は、清田も前島も熱海も桂も、ダメ男ばかり吸引するのか。十糸子の暴走にしか見えない展開だったけれど、縦走してないのにこのタイトルはなんだろう。 （★★★☆☆）

2017/07/03