ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 決着

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ハヤカワ・ミステリ文庫
決着

  • 著者名:ディック・フランシス【著】/菊池光【訳】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 早川書房(2014/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150707330

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内容説明

建築家のモリスのもとを、突然、競馬場の支配人が訪ねてきた。経営者の男爵家の一族が老朽化した競馬場の売却をめぐって対立しているため、彼に株主総会に出席して売却に反対してほしいというのだ。モリスは、男爵家に嫁いだ過去のある亡き母から競馬場の株を受け継いでいた。彼は、男爵家との関わりを避けてきたが、支配人に懇願され、母の忠告を無視して総会に出席する。が、総会は紛糾し、やがて競馬場が爆破された。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背番号10@せばてん。

30
【1996_このミス19位】1999年7月6日読了。競馬シリーズ第32弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。 1999/07/06

ぺぱごじら

16
フランシス作品の楽しさの一つは、導入部のほんの1~2行にもあって、『飛越』のような罵声、『直線』のまるで一篇の詩のような独白、『帰還』のような諧謔…。毎回その誘い文句を合図に主人公が自分と同化した気持ちになり、冒険が始まる。今回は小さな劇場のオープニング的かな。抗うべき『敵』の存在が明快な今回のようなお話の時は、如何に闘うかがフランシス物語の魅力で、今回は5人の子供に背中を見せる父親としての闘いも楽しかった。また、フランシスの物語に登場する老人たちのピンと背中を伸ばした格好よさにも痺れる。2014-112014/01/26

bapaksejahtera

15
主人公は建築士、30代半ばで多数の子供を抱える艷福者である。彼は男爵家の末裔であるがそこを追い出された母と共に名家に背を向けて暮している。彼の祖父は母子に彼の有する競馬場運営会社の株を残していた。彼が見切った男爵家は当主の死亡後、子供達によってその経営に混乱を来していた。ある日主人公の許に運営会社の幹部が、主人公の有する議決権付株式の権利行使によって会社を救わしめんと助けを求めて来て話が始まる。主人公の子弟教育振り、名家の下らぬ構成員の堕落等は興味を盛り上げる。悪漢を司直の手に任せぬ著者の結末には不満だが2022/08/01

Haru

13
菊池訳に大分慣れましたが、主人公が痛い目に(文字通り)合いながらも、頑張る姿は痛々しくまだ慣れることができません。心の中で「こんなことからは手を引くんだ。それが賢明だということはお前自身も分かっているだろう」とつぶやきながらも、自分の持っている「何か」を守るために前に突き進む主人公。皮肉やユーモア、献身的精神や騎士道精神も、「海外ものだから」こそ楽しめる要素だなぁ、と思う。蛇蝎のように嫌っていて、それこそ二度と顔を合わせられないくらい酷い言葉を投げつけるのに、次の瞬間で普通に会話しちゃうところとかも。笑2014/04/09

kuchen

11
主人公は建築家で、六人の子供の父親。男爵家の競馬場経営の面倒事に巻き込まれる。フランシスの作品としてはロマンスが納得できないし、ショックな秘密もあるが、子供たちの活躍が好印象だった。2021/10/23

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