内容説明
翻訳家が失踪、古本屋が売り渋り、読む者みな戦慄き、読了した者がいないという一冊の洋古書を巡る怪奇と倒錯の大迷宮。綾辻行人氏、千街晶之氏絶賛。本格ホラーにして本格ミステリーの傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
23
ある意味先にゴーストハンターが出て来る話を読んで良かった。と思える現実と虚構があやふやになりそうなメタホラーにして初期から変わらない暗号ミステリ。クラニー・・・初期からこんなのです。癒しにもなるゴーストハンターと黒川の視点以外信用出来ない。怖い。そして、クラニーは初期から自分の作風を確立させていた。ある意味黄門様。2011/03/12
のれん
5
メタフィクションの極みのような怪作。 今描かれているのは現実なのか? それとも本当の現実なのか? なにを読んでいるのか分からなくなるぐらいの迷路のような展開が続く。 個人的に恐怖を感じるホラーという訳ではなく、ロジックが大変素晴らしいサイコミステリーである。 こんなん書いたヤツも絶賛するヤツもそろってひねくれてるヤツに決まってる。 つまり、私は大変楽しめた。2018/09/06
ネムル
4
呪われた書物というオーソドックなホラーネタに仕掛けられた、膨大な暗号とアナグラム。その病気に驚き呆れた。ただし、「驚き」よりも「呆れ」のが比重は高い(笑)。2010/03/02
timeturner
3
ひー、途中でわけわかんなくなって青息吐息で最後まで辿りついた。ホラーだけど怖さはほどほど。「次々に失踪する翻訳家」ってとこに惹かれたんだけど肝はそこじゃなかった。2016/05/23
メーテル/草津仁秋斗
2
ホラーとミステリーの融合作。何が現実で何が虚構なのか分からなくなる、そんな作品が好きな人にオススメ。探偵役が吸血鬼というのも個性的で良い。2015/12/06