河出文庫<br> アブサン物語

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河出文庫
アブサン物語

  • 著者名:村松友視【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 河出書房新社(2012/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309405476

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内容説明

我が人生の伴侶、愛猫アブサンに捧ぐ。著者の愛猫アブサンが、’95年2月10日、21歳という長寿をまっとうし、大往生をとげた。直木賞受賞作『時代屋の女房』にも登場するアブサンとの“ペット”を越えた交わりを、出逢いから最期を通し、ユーモアと哀感をこめて描く感動の書き下ろしエッセイ。

目次

アブサンは何処から
第三の家族“アブサン”誕生
アブサンの受難
愛情と遊び
ネコと芸
アブサンの疾走
去勢手術という問題
外ネコ無情
アブサンと炬燵
アブサン金を稼ぐの巻〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

240
「根切り」それは哀しく怖しい儀式。愛猫アブサンとの日々を綴ったプロローグ+エッセイ15篇+エピローグ。仔猫の時に拾われて来たエピソードから始まり、21歳で逝去する迄の話が綴られていました。1995年に刊行されたので、その辺りの時期の話なのかと思いましたが、21年も経てばそうですよね。FAXが一般には普及して無い事に言及されていたりで。村松さんが専業作家になった頃の話も含まれていて。70年代後半頃からの話なんですかね。村松夫妻は勿論、多くの人に愛されたアブサン。大往生は一番の孝行ですよね( ¨̮ )。2023/09/21

harass

75
稲葉真弓のから続けての猫エッセイ。拾ってきた猫は、ただのペットではなく、著者と妻の伴侶であり、その猫アブサンは21年を生き亡くなるまでを描く。ひょうひょうとした緩いエッセイで、稲葉のものとここまで違うのかと驚く。正直、あまりおもしろく思えなかった。こういうとぼけた感じの文が嫌いなせいかもしれない。それに、気がついたら突然にアブサンが晩年になっているように感じたせいか。この本の途中で、突然にアブサンが弱って亡くなったのでしょうがないようだが。2018/09/05

いづむ

12
猫エッセイの名作といわれる本書、やっと読むことができました。元野生猫のアブサンとの出会いから別れまで、著者ご夫妻と育んだ関係のかけがえのなさを本当に尊く感じ、またアブサンの猫らしいたたずまいと仕草が脳内ではっきり再現されました。動物、特にここでは猫と人間とのつきあいかたの時代の変化も興味深く思いました。アブサンをペットではなく伴侶と呼ぶ村松友視氏の思いに共感し、これは今も昔も変わらぬ猫好きの本心であると確信します。2023/04/24

きゃらぶ

12
この本を読んで、今まで飼った猫や犬までもが「幸せだったのかな?もっとしてやれる事があったんじゃないかな」と思い、何度も泣けてきました。それだけ作者の御夫妻がアブサンに対して愛情が深く、大事にしてこられたと感じました。アブサンの最期、「お父さん、お母さん、ありがとう」と伝えたようで泣けましたよね。又、泣けてきちゃった…。2012/10/30

たなかか

11
猫とのつき合い方の勉強。別れ方へのタテオカ先生の対応は秀逸。「痛みや苦しみよりも、撫でてもらっている感触、実感の方が強く届く状態なんです。だから薬や手当を考えるより撫でてあげるのが一番イイとおもいます」 人の死ともこうありたいと思う2016/01/04

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