内容説明
クレジットカード偽造、麻薬取引、密入国手引きなど、活動を拡げるアジアマフィアを摘発する端緒を、若手刑事川喜多良一がつかんだ。“春団治刑事長(デカチョウ)”岩切鍛治を尊敬する彼は、社会的影響の重大さを怖れる府警上層部をよそに単独捜査を開始した。職務遂行と在職死。警察小説最大のテーマに挑む本格推理長編。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
23
なかなか凝った作りの警察小説。手に取ってからシリーズ4作目であることを知った。少し時代を感じさせる表記もあるが(90年代)、面白みのある内容。シリーズ読み通すともっと面白いかも。2019/12/10
ヨーコ・オクダ
8
シリーズ完結編。毎度毎度、関西弁の語り口調に親しみを感じて読み進めると、内容は何ともハード!というこのシリーズ。今回は、タイトルからして重たい。亡くなるのは刑事長・岩切ではなく、彼に憧れる若手・川喜多。婦人警官・理香との結婚を目前にしての殉職という、まさに岩切を煽るような設定wいつも以上に熱い捜査で最終章を盛り上げてくれる。作者側も、いろんなアイデア、トリックを仕込んでくれていて、豪華な感じ。ジュリ扇だのポケベルだの、時代を感じさせる小道具はご愛嬌ということで…(^^)2016/01/17
あや
6
シリーズ完結。今までの作品と違ってトリックの解明が面白かった。でもまさか川喜多が死んでしまうなんて…シリーズの中でも一番警察小説らしい作品でした。2013/06/05
勉誠出版営業部
0
姉小路祐さんの『刑事長 殉職』を読了。シリーズ第4弾にして、最終作。「殉職」というタイトルからして、登場人物の誰かが亡くなることが明示されている。亡くなる人物は、予想どおりかな。2016/03/21