桂離宮殺人旅情 - 長編推理小説

著者名：斎藤栄

光文社（2015/01発売）

• ISBN：9784334726454

内容説明

新婚旅行で京都を訪れた新妻の夜里子（よりこ）が、桂離宮を見学した夜、謎の失踪を遂げた。唯一の手掛りは、彼女が残した一枚の紙片。夫・直道は、夜里子の親友・夏木梨香に異変を告げ、姉の香奈、さらには小早川警視正の協力を得る。やがて浮かんだ夜里子と伯父・中津原の不倫関係。だが、怪しいと睨んだ中津原が惨殺体で発見され、同じ場所からもうひとつ意外な死体が……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヨーコ・オクダ]

小早川警視正シリーズ。夏木姉がまだ小早川と結婚していない時の事件。夏木妹の親友・夜里子が新婚旅行中、桂離宮を見学した後に失踪。残された脅迫文等いろんな事情を考慮すると、彼女の伯父・中津原（桂離宮を愛しすぎて、入間にミニ桂離宮を作った男）が最も怪しい！ところが、彼に直当たりする前にご自慢の庭に埋められていて……。えっと、アヤシイ人はめっちゃ怪しく、フェイクの人はそこそこ怪しく描かれているのでとても分かりやすいw後は、3人の命が失われた事情、誰がなぜ、どのように手を下したのか？が興味深いポイント。

2019/10/01