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内容説明
哲学は無害なもの、品行方正なもの、そして立派なものとして語られることが多い。けれども、それはあらゆるものへの根源的な懐疑から出発するという点で病気に近いものであり、凶暴で、危険で、しばしば反社会的でさえある。では、なぜ人は宗教ではなく、哲学を必要とするのか。日本語で哲学するとは、具体的にはどういうことなのだろうか。死の不条理への問いから出発した著者が、哲学の神髄を体験に沿って解き明かす。
目次
第1章 哲学にはセンスが必要である
第2章 哲学には暇が必要である
第3章 哲学には師と仲間が必要である
第4章 哲学には修行が必要である
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
38
やっと読了・・・いやはやホントにくたびれました。著者が主張する”哲学をする”とはどういうことかがわかりました(だからくたびれたんです・・・・・)。2016/01/22
ichiro-k
13
本書は「おわりに」の次のような「はなむけの言葉」のみ。 ①哲学に何かを期待すると必ず嫌気がさす。 ②哲学は精神的にまったく役に立たない。 ③哲学は人間の醜さ、狡さ、欺瞞性をくっきりさせ、精神的にキツクなる。 最近、中島義道は「うまく世の中を泳いでいるなぁ」という印象が強くなっている。 私が著者の「シラケ気分」に振り回されている。 2011/11/27
ネムル
10
渡るも自由、渡らぬも自由。三途の川みたいな本だった。2017/04/17
Yoshinori Osaka
6
大学は哲学科に入ったが、このまま哲学の世界にいると自分はダメになると思って、卒業後は普通の社会人の道を選んだ。その判断は正しかったことが、この本を読んで確信できました。^^;2016/09/25
ehirano1
5
哲学者の思想や学説を知識として学ぶことは”哲学をする”ことではない。哲学者(もしくは哲学書)を通じて哲学への態度や精神を学ぶこと(体感すること)を”哲学をする”という。2016/05/21