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内容説明
文章の『バランス』なんて考えるな、『ゆがみ』を大切にすることからこそ理想的な自己表現は生まれる!「言葉にできないほどの感情」を的確に表現するにはどうしたらいいのか?今までの文章術の枠組みを超えたユニークな視点と新感覚の語り口で繰り広げられる、ラディカルな自己表現法の数々。情報が氾濫するなかで「自分の頭で考え、表現する力」を見失いがちな現代人たちに贈る、前代未聞・抱腹絶倒の文章講座。
目次
第0章 『ゆがみ』の文章論
第1章 文章は無限に変貌する
第2章 自己表現の逆説
第3章 『好き嫌い』の責任
第4章 文章精神主義を疑え
第5章 嘘の誘惑と言葉の魔力
第6章 発想と思考のトレーニング
第7章 肉筆とワープロ
第8章 『武器=凶器』としての文章
第9章 日本語の見えない構造
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sabosashi
17
奇しくも、なんてまともな副詞は用いたくない。何の因果があってこんな本を三度も読まなくてはならないのだ、と取り乱したくなる。それはともかく、一度目の、二度目の評はそれなりに理が通っているのでそれなりに納得。出だしは空回りという印象ありしも、やがて著者は読み手を自分のペースに陥れる。活きがいい、と言えばいいのだろうか。あまり高踏的になっても実務的になっても読み手は厭きてしまう。なんせこの種の本は掃いて捨てるほどあるのだから(まちがっても掃いたりはしないけど)。「まともさ」より「ゆがみ」のほうが面白いは当たり。2025/05/06
sabosashi
11
再読。しかし残念ながら再読する価値はとぼしかったと判断する。ことばが空回りしているのを眺めていると、まるで自分の文章を眺めているようで嫌悪感をそそられる。ただし第五章、「嘘の誘惑と言葉の魔力」のところだけ足を停めてみた。昨今、鉱泉を探るべくちょっとした昔のことを掘り起こしているところなので、それがどこまで合理化、物語化されているかについてしばし思いをめぐらす。この五章だけもう一回読んでもいいかもしれない。(またはそれだけ考えさせてくれれば、今回のこの本の効用なるものはじゅうぶんあったとみなすべきなのか)2020/06/29
B.J.
7
●童話 :ある日、キツネが山の中のレストランに入る。テーブルには、「ここにいると食べられます」と 書いてある。なるほど、ここにいれば料理が出てくるのかというわけで、キツネはテーブルで待つ。すると突然、厨房からトラが出現して、哀れキツネはトラの餌食となってしまう。つまり、「ここに・・」は、「ここにいると食べられちゃうぞ」という警告だったのだ。・・・本文より2020/02/22
シロクマとーちゃん
6
文章の書き方についての本はいろいろ読んだけど、この本はそれらのどれとも違った。文章を書くという作業には必ずついてまわるにも関わらず、普通は気づかないような問題について論じている。たとえば、文は決して心を表さないとか、記憶は嘘つきであるとか、「具体」と「抽象」は渾然一体としているとか、「論理的な難解」と「情緒的な平易」とか。「漢字制限」の問題とか。どの問いかけもすっきりした答えがあるわけではなく、考えさせられた。実に刺激的な本である。2016/05/17
majiro
4
書きたいことを書き、しかるべく悩む。ということかな〜2014/01/22
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