角川ホラー文庫<br> きれいなお城の怖い話

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角川ホラー文庫
きれいなお城の怖い話

  • 著者名:桐生操
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041938089

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内容説明

狂気、殺人、拷問、毒薬、悪魔、サディスト……きれいなお城には、恐怖がいっぱい。みずからの欲望と快楽のはてに、血塗られた歴史を作り上げた十人の悪女・怪人の姿を浮き彫りにする。六〇〇人の娘を殺した伯爵夫人エリザベート・バートリ、倒錯の愛に生きたサド侯爵、美少年を誘拐し、肉体をむさぼり、あげくのはてに惨殺した同性愛者ジル・ド・レなど、美しくもおぞましい中世残酷物語。

目次

血に湯浴みする伯爵夫人―エリザベート・バートリ
倒錯の愛に生きた不遇の作家―サド侯爵
父を惨殺した美少女―ベアトリーチェ・チェンチ
美少年を愛した青髯男爵―ジル・ド・レ
残虐な串刺し公―ドラキュラ
悪魔に魂を売った男―グランディエ神父
社会への反抗を貫いた男―泥棒詩人ラスネール
バーデン・バーデンの白い貴婦人―オラミュンデ伯爵夫人
ロシアを騒がせた怪僧―ラスプーチン
残酷なコキュの復讐―フィリッポ伯

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

坂城 弥生

39
同作者の他の本と重複している話もあったきがする。2021/11/05

茉莉花

27
最近、残虐な話ばっか読んでる気が・・・笑 母に勧められて読みました。若い娘の血で湯浴みする伯爵夫人の話は以前テレビで観たこともあって知ってました。錯覚というか勘違いも甚だしい美容方法がゾッとします。あと、ラスプーチンという名は名探偵コナンの映画で出てきたこともあって知ってました。でも、どういった大悪党だったかは知らなかったので本書を読んでとりあえず彼の人物像に意外性を感じました。個人的にはバーテンバーデンの白い貴婦人の悲恋がなんとも切なくて印象的でした。とにかくどれも残虐な話ばかりで読んでて辛かったです。2016/02/28

りゅっく

10
この手の短編読み物は昔からついつい読んでしまう。エリザベートやサド、ドラキュラなど有名な人もいたけど、忘れてたので改めてこわ! ベアトリーチェは実に可哀想。 それにしても中世ヨーロッパはやはりおどろおどろしいなあ。ロマノフ王朝の最後もちゃんと読んでみたいと思ってるのでラスプーチンもダイジェスト版じゃなくてちゃんと知りたいな。2020/09/24

ヴェルナーの日記

10
著作者の桐生操氏は、二人の女流作家の共同ペンネームなのだが、この手の本を書くことに特化していると言ってもよいくらいの定番中の定番だ。 歴史上の人物のから、インスピレーションを得て、そこから著作者なりの味付けをしていくので、どこまでが史実で、そこからが創作なのか判然としないところが、自分としては気になる。 もっとその時代背景や社会考証などを入れてくれると素晴らしい作品になるのでないだろうかと思うが、それは個人的な好みの問題で、作者にそれを期待するのは酷というものだろう。2012/12/20

アサギモ

5
グロテスクな中身と軽快(過ぎる!?)語り口のミスマッチ具合が作者のぶっ飛び具合を醸し出しています。正直何度口中唾液でいっぱいになったことか。史上の笑顔で「えへへサド様の○○でファックされました☆」的な悪趣味さ!別ベクトルで怖さ倍増っす。でも個人的に、このぶっ飛び具合は最高ですね。悪趣味といえば紹介人物も悪趣味の極み。同性愛とかロリコンとか嫉妬とか狂信とかサドとかサドとか。全くもって世界の歴史の闇は予想以上にイカれてます。どこまで史実に基づいてるか分かりませんが、作者の語り口が最凶過ぎて中身どころじゃない。2013/08/03

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