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内容説明
泰淳夫人の色、詩人の色、秘密の色……。『富士日記』『犬が星を見た』『日日雑記』など秀れた文業で名高い武田百合子。その類まれな文筆家の本当の色とは? 光り輝く中に不思議な謎を秘めて逝った百合子さんの魅力に迫り、鎮魂の思いを込めてその生涯をさまざまなアングルから探った傑作評伝。
目次
第1章 百合子さんは何色?
第2章 喫茶店「ランボオ」の色
第3章 色のなかの色
第4章 泰淳夫人の色
第5章 詩人の色
第6章 秘密の色
第7章 百合子さんは何色?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞしま
15
在りし日の武田百合子さんの書いた詩や、手紙が読める、もうそれだけで素敵な本、ファンならば必読かも。かたや、こういった本はどうしてもスキャンダラスになりがちで、まぁまだ良心的な書かれ方なのだろうか。泰淳、百合子夫妻は、夫婦の理想の一つだと、つくづく思う。2015/03/03
量甘
7
百合子さんの若かりし頃のエピソードや学生時代の詩を読むことができた。著者が辿り着いた「詩人の魂」に触れ、また新たな視点で百合子さんの作品を読み返したくなる。表紙のブローチが印象的。2020/12/15
ハチ(=^・^=)
2
武田泰淳が百合子さんと出会えたことは、本当に幸せなことだったと思います。彼は、百合子さんが1回に留まらなかった堕胎を抵抗せずに行ったこと、その心の奥の思いを少しでも分かっていたのでしょうか。百合子さんの闇は、恐ろしく深くて広い。だからこそ邪気を持つ必要がなかった、そして何もかもを受け入れられていた、そんな感じがしました。僭越ながら、百合子さんのような女性になりたい。とてもなれそうにもないけれど、こんな素敵な女性がいたんだよということが、女の素晴らしい可能性を示してくれて、勇気となりました。2015/10/17
Mandragoremi
1
著者のスタイルは少し俗っぽく、時代を感じる箇所も多々あったけれど、百合子さんの人生を改めてざっくり知ることが出来、また、彼女の全作品を読み直そうと思っていたところなので、新たな読み方、視点を得られたように思い、◎2019/01/19
pittama
1
美しい酒が凍るのは きつとこんな夜かもしれない2014/11/09
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