内容説明
「日頃、いわゆる『クラシック音楽』という分野で仕事をしている者にとって、ウィーンといえば、常に『はるかな憧憬の地』であるのは当然である……」音楽評論家で、芸術をこよなく愛する筆者が、ウィーンの音楽、ウィーンの文化、ウィーンの歴史を語り、そして日本の文化のありかたにも思いを及ぼす極上のエッセイ。観光ガイドブックとはひと味ちがったウィーンのガイド。表題は「ヴィエナー・リート(ウィーン演歌)」の代表作からとった。
目次
1 ウィーン演歌「ヴィエナー・リート」
2 シュランメル・ムジークとは?
3 「アエイオウ」の謎、ウィーン最古の教会
4 ウィーンの墓地散策
5 ウィーンの「バル」
6 ビーダーマイヤー・ブーム
7 ウィーンの辻馬車、フィアカー由来
8 プチ・ポワンとアウガルテン陶器
9 ドロテウムのオークション
10 一六八三年、トルコ大戦争
11 サバはウィーンに限る?東西南北、近郊散策
12 音楽と医学、テオドール・ビルロート
13 ハース・ビルとフンデルトヴァッサー・ハウス
14 ウィーンの中のニッポン
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