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内容説明
腕のいい職人が暮らしに役立つ民芸品を作り出すように、日常生活で生き生きとすっきりした文章を生み出すには?文章を書く現場で具体的に役立つよう、句読点・記号や用字用語など、文章の七つ道具の使い方から、語順や視点の違いによるニュアンス、描写やレトリックの切れ味に至るまで、技術面を掘り下げて表現のテクニックを披露する実践的な文章講座。書きたいことが的確に届く表現、気持ちが伝わり読み手の心に響く文章を制作するための、楽しいアトリエに、ようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
16
1997年9月の本。作者曰、実践的な『文章読本』である。我輩にはまだまだ難しいが、やはり巧い文章を意識して味わうことが上達にコツなのだろう。そう考えて本日志賀直哉を購入した。2022/08/25
Gen Kato
1
後半の実践編が特に勉強になりました。大岡昇平の『武蔵野夫人』と幸田文『おとうと』、同じ三人称でも肌触りが違うのはそういうことかと深く納得。小説の文体には特に「正解」はないのがおもしろみでもあり難しさでもあります。「レトリック」の楽しみを味わえない人は小説を評価してはいけないなあ、としみじみ痛感。2015/09/09
nana
0
この方の文章指南本は何冊もあるが、著者自身が最初に述べているように、それぞれ微妙に方向性が違うので、ある程度中身を確認してから読むのがいいと思う。「表現の基本と実践」という副題通りの内容。原稿用紙の使い方や言葉の基本的な用法(自分はこの種の教科書的説明を読んでいると頭が痛くなってくる。原稿用紙の使い方は図を添付したほうが分かりやすいのでは?)に文章を割いている分、レトリック論を期待すると物足りなかったり。作文の本としては良心的なのだけれど。小説やエッセイを書きたい人になら、同じ著者の『名文作法』を薦める。2013/06/12
うえるだぬ
0
基本は大事です。 それを忘れないためにも。2013/03/05
boya
0
文章作法と修辞の解説書。こうした「国語本」は、得てして束縛をきらい風格を気にしすぎる傾向にあるが、本書はそうしたクセはない。句読点や文章中の記号類(いわゆる約物)の正しい使用方法など、逆にめずらしい生真面目さが光る。2012/11/22




