- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
長崎のキリシタンの里に下宿した医大生〈隆吉〉が一生をかけて築いてきたものは灰となった。
自らの生い立ちから原爆投下にいたるまでの浦上生活を、病床に伏しながら書き綴った永井隆博士の自伝的私小説。
作品は2部構成で、第2部の最後では救護活動が一段落した3日後の夕方、初めて家に帰り、妻〈春野〉の遺骨を拾う場面が描かれているが、そこでロザリオの鎖を見つける話は、別著『ロザリオの鎖』を読むと事実のままであることが理解される。
すべてが灰になった絶望に茫然とするうち、〈隆吉〉は昏睡に陥り、やがて翌朝目覚める。そして暁の明星を見ながら、静かにささやくイエズスの声を聞くのである。
著者はこの後、第3部の執筆を強く希望するが、体力の衰えが著しく、主人公のその後の生活については「消息の一班を別著において伝えたい」と後記にしるしている。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
6
まさかの三人称私小説でちょっと笑ってしまった。あらゆる方法を使って長崎の原爆から受けたものを伝えようとしたのだろうか。永井隆をいくつか読んで、結果『長崎の鐘』の描写が突出して迫ってくるものがあるのは何故だろう。力みとナルシスティックなロマンの平凡さにどうにも引っかかってしまうこの小説を読むと、そのアンバランスがどうにも不思議に感じられる。2020/08/31
かっくん
2
長崎原爆で被爆した筆者の自伝的小説。地方医師の子として生まれ、長崎大医学部に学ぶ隆吉は咽頭炎の治療のため打たれた注射のアレルギー反応で生死の境を彷徨う。その体験が元でカトリックの洗礼を受けた隆吉は、戦地で病院で、自らの専攻であるレントゲン医学の研究を進めながら、献身的に医療に従事する。白血病に冒されながらも、研究に邁進する隆吉に一発の爆弾が襲いかかる。全てが灰となった地上で隆吉は滅びぬものを得るために信仰に身を捧げるのであった。2026/02/18
-
- 電子書籍
- ぶっこん~明治不可視議モノ語り~ 花と…
-
- 電子書籍
- 紅茶にお砂糖
-
- 電子書籍
- 日本でいちばん働きがいのある会社 ―
-
- 電子書籍
- そんな未来はウソである(2)
-
- 電子書籍
- がぁ~でぃあんHearts(7) 角川…




