アルバ文庫<br> 亡びぬものを

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アルバ文庫
亡びぬものを

  • 著者名:永井隆
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • サンパウロ(1996/12発売)
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  • ISBN:9784805679104
  • NDC分類:913.6

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内容説明

長崎のキリシタンの里に下宿した医大生〈隆吉〉が一生をかけて築いてきたものは灰となった。
自らの生い立ちから原爆投下にいたるまでの浦上生活を、病床に伏しながら書き綴った永井隆博士の自伝的私小説。
作品は2部構成で、第2部の最後では救護活動が一段落した3日後の夕方、初めて家に帰り、妻〈春野〉の遺骨を拾う場面が描かれているが、そこでロザリオの鎖を見つける話は、別著『ロザリオの鎖』を読むと事実のままであることが理解される。
すべてが灰になった絶望に茫然とするうち、〈隆吉〉は昏睡に陥り、やがて翌朝目覚める。そして暁の明星を見ながら、静かにささやくイエズスの声を聞くのである。
著者はこの後、第3部の執筆を強く希望するが、体力の衰えが著しく、主人公のその後の生活については「消息の一班を別著において伝えたい」と後記にしるしている。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

5
まさかの三人称私小説でちょっと笑ってしまった。あらゆる方法を使って長崎の原爆から受けたものを伝えようとしたのだろうか。永井隆をいくつか読んで、結果『長崎の鐘』の描写が突出して迫ってくるものがあるのは何故だろう。力みとナルシスティックなロマンの平凡さにどうにも引っかかってしまうこの小説を読むと、そのアンバランスがどうにも不思議に感じられる。2020/08/31

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