角川文庫<br> 虚無の道標(みちしるべ)

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角川文庫
虚無の道標(みちしるべ)

  • 著者名:森村誠一
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • KADOKAWA(2014/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041365069

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内容説明

『大資本の侵略に死の抗議。小売店の老夫婦が自殺!』大きな見出しの新聞記事を上司から突きつけられた有馬は愕然とした。彼が中心になって推進した、都屋デパート支店系列化計画に犠牲者が出た。だが、傷心の有馬を襲ってもう一つの事件が……。絶望のどん底に叩きつけられた男の人生に対する執念の復讐とは何か? 会心の長編力作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背番号10@せばてん。

21
1976年読了。あらすじは忘却の彼方。(2024年7月2日入力)1976/07/02

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)

3
実家で見つけた森村誠一さんの初期の本。舞台は昭和40年代。競争に明け暮れる百貨店業界を舞台とした前篇「企業編」。大学の同級生同士の有馬と松波、平凡で幸せな結婚と政略結婚と道を互へ、それぞれの業界で生きるはずが交わりあった企業買収問題。そして潔癖症から妻の昔の男への殺意を持った有ま。後編「山岳編」では、事件を通して山そのものへ傾倒してゆく有馬の姿が刻々と描かれる。誠に持って古い昭和の時代の物語であり、作家森村さんの粗削りながら筆に込めた並々ならぬ熱意を感じ取った「社会派小説」だったと思う。2013/01/27

アヴィ

2
乱歩賞受賞前に発表されたミステリー風のビジネス小説であり、山岳小説。まだ完成形とはいえない文体が作者が若かりし頃の小説にかける意気込みを感じさせる。前半はビッグビジネスの為になりふり構わず猪突猛進に動く主人公、その手腕は遂に死者まで出すほどの苛烈さ。そんなビジネスの世界に嫌気がさした主人公は山へと誘われ、山人の為の新道開発に単身で後半生をかけることになる。後半だけ読むと主人公はとても良い人だが、前半の老夫婦を自殺に追い込む鬼畜さを知っているだけに、最後まで嫌な感じが付き纏う。2025/01/29

つちのこ

1
1980年頃読了。後半の山岳編では北アルプスの伊藤新道の登山道づくりに後半生をかける主人公が描かれており、著者の初期の山岳小説としても秀逸。

二分五厘

1
1985.3.31

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