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内容説明
出版統制令の真っ只中で「柳亭種彦が自決した」という知らせが飛び込んできた。「バカ野郎……」そうつぶやいた金四郎の目に思わず涙が込み上げてきた。江戸の改革という大義名分のもと、次々と禁令を発して取り締まる老中・水野忠邦と鳥居燿蔵。一方、江戸の遊興を守ろうと立ち上がった町奉行・遠山金四郎。組織の論理と戦いつつ、己れの信念を貫き通した金四郎の実像。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
日本たらこ産業
1
「古い書類に生命と光を与えろ」ともすれば先例やマニュアルに囚われがちになる自分を反省。その名奉行振りのみならず、若き日の苦悩や老中・水野忠邦や鳥居耀蔵との対立、そして柳亭種彦との友情などなど作者独特の観点で金四郎の生き方が楽しく描かれています。2013/06/25
我門隆星
1
後書きに曰く「世のリストラ圧力にあえぐミドルに」・・・だそうであるが。確かに、最近、「トリイ・ヨウゾウ」氏ばかり増えていて困ったものである。
ほにょこ
0
★★★☆☆ 遠山の金さんの話ということで痛快な名裁きとかを期待したのですが、そういったものはほとんどなし。それなりに面白くはありました。文章には色々気になるところがあり、作者の語りみたいな部分が多くて小説ぽくはなかったです。 2017/02/23
たけちゃん
0
金さんが実在してたなんて。2013/05/29