贋金王

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贋金王

  • 著者名:佐藤清彦
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2013/12発売)
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  • ISBN:9784787231406

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内容説明

一攫千金の夢に憂き身をやつし、日夜贋金づくりにいそしむ強者たち。貧しさに糊口をしのぐ者、官憲を欺き傲岸不遜に嗤う者……セーラー服の可憐な美少女から有名博物学者まで、だましだまされながらも「本物を超える芸術」に挑んだ錬金術師列伝。
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目次

第一章 藤田組贋札犯、百十余年後の逆転 1 大山嗚動してネズミ一匹の結着 2 フィクションに託す清張の想念 3 現代科学からのアプローチ 4 熊坂長庵は真犯人ではない 5 浮説がなぜ定説になったのか第二章 ここは夢とロマンの世界 1 贋金つくりの子孫は消えた 2 中世自由都市は堂々の民鋳 3 江戸六地蔵と贋金つくり伝説 4 幕末の夢、開陽丸の“御用金” 5 偽札死すとも板垣は死せず第三章 贋金つくりのピンからキリまで 1 無念の不発ブラキストン紙幣 2 西郷軍“金のなる木”始末 3 監獄でつくった猛者がいる 4 可憐なセーラー服の偽札つかい 5 蛇踊らせて“近づくなかれ” 6 巡査はなぜ偽札を使ったか 7 異地心中果たした男女の純情 8 「泣くな」で泣かせるこの番号 9 元軍人らの戦後最大偽造団 10 ゴミ捨て場から出た十億円 11 七色の顔を持つ童話作家 12 パソコン札とテレクラの関係第四章 闇に消えうせた虚人たち 1 帝都にパニック“そっ歯の男” 2 疾風さながら八時間の犯行 3 史上最高の技術者チ-37号犯 4 “ヒロヒト金貨”盲点衝かれる 5 これぞ革命的偽札和D-53号第五章 窮すれば、おエラ方もつくる 1 偽貨と真貨の鬼ごっこで自壊 2 「役人の罪こそ重し」の叫び 3 あちらもこちらも“偽貨”維新第六章 生まれついてのコスモポリタン 1 一国を見事にだました大芝居 2 太平洋戦争下の陸軍贋幣作戦 3 贋幣作戦に乗った知恵者たち 4 半世紀さまよい続ける軍票 5 平和になっても続く謀略偽札 6 ここでも大国ぶりを競う米中第七章 芸術、模造、偽造は紙一重 1 三船敏郎“偽札”ばらまく 2 ちょっと宣伝たちまち御用 3 偽札口実のあの手この手第八章 ここは失意と絶望の世界 1 贋金つくりの論理と倫理 2 “専守防衛”で偽札と戦う 3 同じ偽造なら有価証券 4 贋金つくりにあすはない参考にした主な本あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

150betty

0
(☆3) 主に日本の偽金に関する話である。文中では松本清張がやたら取り上げられるのだけど、これは筆者の趣味か果たして清張がやたら偽金に心惹かれて小説を多く書いているのか。西郷隆盛が戦費のために発行した私鋳銭の西郷札や、堺の町が自分たちで鋳造したさかひ銭なども俎上にあげている。また昔に多かったなまじ絵心があるばかりに偽札に手を染めた昔の偽札に比べ、機械を騙す最低限の要素しか備えていない磁気テープを貼っただけの白い紙の偽札や、海外の安い硬貨を日本の硬貨に見せかける偽金にちょっと嘆いてみたり、なかなか読ませる。2014/09/20

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