内容説明
深夜、急激に変容する大都市新興地区が帯びる迷宮感覚――。東京を思わせるTという大都市。夜ともなると昼間とは全く別個の存在となり、ごく少数の人しか知らない不思議な都市と化す。その闇と迷路の暗黒の世界を支配するのが「深夜の市長」。昼間の市長と市議会の対立するなか、次々と起こる怪事件。解決しようと深夜の街をかけまわる奇妙な男――怪人市長の正体は!? 幻想ミステリ傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
58
日本SFの始祖と言われています。本作はミステリー風SFホラーと言えば良いのでしょうか、何とも簡単に説明出来きません。作品全体にわたり、独特な雰囲気に包み込まれていて、まるで何時もの場所に居ながら異世界に足を踏み入れた様な感覚になります。そこには学生の時分、東京という都会の深夜を歩いていた、その時を感じ懐かしくなるものでも在ります。深夜の市長と呼ばれる人物はいったい何物なのか、殺人事件を目の当たりにした主人公僕の運命は。本作を読めば、東京その物が主人公であるこの異色な感じに、一時でも浸れるのではと思います。2015/12/04
辺野錠
1
レトロな真夜中の町というシチュエーションが面白いと思った。主人公が小説家としての自分と社会人としての自分を使い分けているってのも印象的。2013/06/19
susu
0
冒頭からスリリングな展開が続き、最後まで一気に進む。偶発的な出来事の連続は、確かに読者を飽きさせることはないだろう。しかし、読者サービスが目立ちすぎて、肝心な小説の内容に乏しかったのは残念。2009/09/18
アオノ
0
子供の部活の試合を見学することはほとんどないけど、会場の駒込という土地が気になり応援に行ってみました。ついでに、駒込の古書店を散策した際に入手した一冊。創元から復刊されたとはいえ、だいぶリーズナブルな価格で入手できてニンマリ。こじんまりしてるけど、いい書店だった。内容の方は、エログロナンセンスの海野十三にしては手堅く纏まってる印象です。まあ、奇作蠅男に比すれば大概の作品は手堅く思えるものでしょうけど。こんな本に出会うのも古書店巡りの醍醐味ですね。またそのうち、古書店巡りのついでに部活の応援に行ってみよう。2018/04/30
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