- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
『新世紀エヴァンゲリオン』監督・庵野秀明は、いかにして“エヴァ”へ辿り着いたのか!?庵野秀明監督への超ロング・インタビュー、制作スタッフたちによる未発表「庵野秀明“欠席裁判”座談会」後編を含む第二集。
目次情報
第一部 庵野秀明ロングインタビュー(構成+竹熊健太郎)
・第壱章 もう、僕は勉強しない
・第弐章 ダイコンフィルム誕生
・第参章 エヴァへの長い道
・第四章 絶望は思うんだけど、そこからスタートです
第二部 『エヴァンゲリオン』スタッフによる庵野秀明”欠席裁判”(後編)
第三部 私とエヴァンゲリオン(竹熊健太郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
21
座談会の話が面白すぎる。庵野の右腕たちの庵野象で色々浮かび上がってきて面白かった。 結婚する前の庵野秀明はやはり女にモテても良い気になっていたんだと謎多き男だと思っていたので、近しい人たちの証言で浮き彫りになって楽しく読んだ。 テレビ版を作ってこの後劇場版作って、何年後かのインターバルを挟んで新劇場版を作ることになるとはつゆにも思わなかっただろう。 摩砂雪さんはまたかと思って新劇場版には参加しなかったのだろう。 当時の空気感が伝わってきて凄い資料だと思う。2025/08/22
白義
18
確かに庵野秀明自身のパーソナルヒストリーを語ったロングインタビューは興味深く、ガイナックスというオタク文化史に残る会社の歴史にも迫れるが、まあ面白いのはそれよりも欠席座談会後半ですよ。エヴァのメインスタッフ直々による、エヴァ、そして庵野監督自身を根本的なレベルであれが変だあいつ自分に酔ってんだなんで死ななかったんだと、まー人格まで踏み入って弄る、こき下ろす、笑い者にするという超弩級に危険な「欠席説教」座談会になっている。しかも、庵野秀明の作家としてのモチーフを知る上で一番いい内容だ2015/04/13
しゅん
16
こちらでは庵野秀明の半生が語られる。父親の身体毀損の話はバタイユの父親を少し思い出す(バタイユの場合はもっと悲惨だけど)。母が出てこないのはやはり気になっちゃいますよね。トウジとケンスケが『愛と幻想のファシズム』からの引用なの、全然知らなかった。庵野氏が「女の胸で泣くのはいいもんですよ」といってたり、座談会がホモソーシャル性全開だったり(男性性的なメタファーでの作品語りと楽屋ノリの身勝手暑苦しさ)、90年代的な匂いをちょっと思い出す。オタクとサブカル、この頃のノリって大差ない気がする。2021/04/08
akira
13
図書館本。 面白かった。庵野監督を含めた座談会。監督の幼少期からエヴァに至るまで、いろんな切り口で語られている。こういうものを読んでいると、完成された作品なんてものは幻想なのかもしれないと思えてくる。 作品は受け取る側によるのか。最近のテーマでもあるが、やはり受け取る側が自身を広げないとわからない、良さが感じられないというのはあるだろう。 「自分の知っている世界、自分の理解可能な範囲でまとめてしまうんですね」2019/07/20
またの名
7
カルト的なという形容を超えて日本文化の金字塔になったとさえ言えるヒットを飛ばしても、書き散らされた批評やネットの感想は全く的外れと語る監督。スキゾ編で物語の台詞を名言集みたいに崇める読解力ゼロな反応にうんざりしていたハイセンスぶりが形成されたその個人史をたどり、本人のいない欠席裁判後篇ではぶっちゃけ暴露話がさらにヒートアップ。「典型的なキャラが出て来て、それがこうすればこうなるだろうみたいな結果論というか、パターンとしての人間ドラマはエセ」なので満足できなかった製作陣の間にあったのは、奇妙な攻撃性と信頼。2016/12/14




