内容説明
八ヶ岳山麓に屹立する壮麗な城は災厄に満ちていた。『サロメ』上演中に出現した歌手の生首、血の涙を流す聖女像、ライオンに食い殺される執事――厳重な警戒を嘲笑うかのように血と呪詛の饗宴は繰り返された。招待客のひとり・正親町聖架(おおぎまちせいか)は、オペラと美酒美食に彩られた煌(きら)びやかな殺人劇の真相にたどりつけるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オフィーリア
49
こんな作品大好き…!浮世離れした登場人物達の浮世離れした会話劇、オペラの最中躍り出る生首にライオンに貪り食われる死体。本格のガジェットと蘊蓄を贅沢に盛り込んだ豪華絢爛な舞台はそれに相応しいド派手なフィナーレを迎える。ド派手すぎるだろ!あーでも好き!2026/04/28
青沼ガラシャ
3
Twitterのやり取りがきっかけで積読消化。なるほど凄まじいまでのバカミス。素晴らしい。冒頭の衒学的かつ耽美的な奇書的雰囲気には惹かれたが、ラストの一言で全てが破壊された。冒頭で言及された中井英夫が可哀想。一昔前のクラオタ特有の面倒臭さには辟易した。2023/07/23
schizophonic
2
構想は壮大、けど、基礎工事は杜撰なまま見た目は豪勢なお城を建てちゃったものだから、あっという間に大崩落といった趣のクライマックスに圧倒される。それでもって解決編がなぜかやたらとノリノリなのよねー。作者のドヤ顔が目に浮かぶ。これが不憫萌えか!?2011/06/02
ジャム
2
オペラ趣味溢れる本格ミステリ。古本屋で見つけて読んだら予想以上の面白さに驚く。隠れた名作!2009/01/29
小物M2
1
評判は聞いていたがこれは確かに凄まじい怪作だ。あらすじとガジェットだけなら、これぞまさに本格ミステリといった感じで、オペラの薀蓄や古城で起きる連続殺人など思わず惹きこまれる。しかし、正親町聖架のキャラクターと軽い文体のせいで何とも言えない独特の雰囲気を生み出しており、このギャップがある意味面白い。肝心のミステリとしては……思ってた以上に酷かった(いい意味で)。特に、動機に関するある事実には声を出して笑った。しかも、これだけでは終わらず最後に明らかになる大仕掛けには脱帽。ここまで徹底してやれば文句もでない。2012/12/13




