内容説明
<大化の改新の立役者・天智天皇は弟・天武天皇によって暗殺された!>天武天皇は正当に皇位を継いだのか!?もし正史が暗殺者による自己正当化のための書としたら…。ベッド・ディテクティブで解き明かす、日本史の中枢を揺るがす衝撃の歴史推理!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
35
★★★✩現在の事件と歴史の真実を並行して進めながら解決に導く構成。当作は天智天皇の死にまつわる歴史の前後に起こった史実と異なる事実を予想する作品となる。推理は一般人の研究をかき集めて新論を打ち立てる手法もいつもながら。本作はその死が暗殺とする理論を打ちたて、そのなかで誰がなぜ殺したを追求する。その中で、延暦寺と三井寺の確執、平城京から平安京への遷都理由、当時の韓国との関係(任那、新羅)、天皇の諱、諡の謎と話を広げていく。テーマの結論はこじ付け感があるものの、このストーリーの取りまとめ力には感服の秀作。2016/04/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
24
現代でテロ事件の被害者となった男性が、天智天皇に纏わる謎をベッド・ディテクティブする構成。副題が『天智天皇殺人事件』、こちらの謎解きは同作者の「私説・壬申の乱」そのままでした。現代の事件の方は二転三転があって面白かったです。ベッド・ディテクティブは高木氏の「成吉思汗の秘密」のスタイルをきちんと踏襲していて嬉しくなりました❗️2020/08/17
TheWho
19
「逆説の日本史」で唱えている天智天皇暗殺説を基に、高木彬光の「成吉思汗の秘密」等で採用したベッド・ディテクティヴを手法にした歴史ミステリー。右翼団体に暗殺を企てられた主人公が、代わりに殺された部下の意志を継ぎ入院中に扶桑略記で記された天智天皇暗殺説を様々な文献や推理で実証しながら、並行して殺人事件の真相が解き明かされる。物語は、日本書紀で示されていない天武天皇の年齢の謎を絡めて、天智と天武の非兄弟説で壬申の乱の真相、白村江に至る朝鮮半島情勢迄展開していく。真偽はともかく歴史の謎を追求する面白い一冊です。2016/08/12
ようはん
16
天智天皇暗殺説は著者の逆説の日本史で初めて知り一番驚いた内容だったのを思い出す。読んでみて天智天皇は大化の改新の功績等と同時に割と粛清が多い冷酷な側面のある指導者という印象を受け、天武天皇は天智天皇との非兄弟説や明確な記録に現れるのがかなり遅い等英傑としては不気味さがある。2021/12/08
ピロン
8
「天智天皇は暗殺された」。こんな説を唱えている歴史学者は誰もいない。しかし、この本は非常に説得力がある。この驚愕の事実は、日本書紀が隠した最大な秘密ではないだろうか。2018/06/18
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