内容説明
江戸に護送される国定忠治一行とすれ違った渡世人は、表情も変えず例幣使街道を西下する。古ぼけた道中合羽、塗りのはげた長脇差(ながどす)。賭場へ誘う遊び人を無視し、凌辱される娘を見捨て、男はひたすら歩を早める。行手の下仁田宿で待つのは、はたして何か。見かえり峠は地獄への入口なのか。人生の裏街道を往くアウトローを鮮烈に描き、ヒーロー木枯し紋次郎誕生の母胎となったネオ股旅小説の傑作集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanamori
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☆☆☆2011/10/14
狂人29号
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渡世人の暗闇が、存分に味わえる。著者らしい、どんでんがえしの妙。外れなしの傑作短編集。深みと悲哀、コクとキレに満ちた暗黒小説の名品。2014/08/24
辺野錠
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笹沢先生の股旅ものはキレが物凄いなあと言う感想。どの話も良かったが股旅ものから護送される囚人の強奪と言う不可能ミッションものになりラストは思いがけない結末になる『中山峠に地獄を見た』が秀逸と思った。関わりがないと口では言う紋次郎に対してこっちの渡世人たちは積極的に事件に関わっていくからそれによって死地へ向かっていくという解説は成程と思った。それぞれの渡世人が持っているギミックも面白く、また紋次郎の楊枝の原型に思えて興味深かった。2018/05/11
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