角川文庫<br> 水の中のふたつの月

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角川文庫
水の中のふたつの月

  • 著者名:乃南アサ
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2014/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041914021

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内容説明

「忙しい」が口癖のOL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらった。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。突然の電話に不審を抱きつつ、彼女の心は夢のようなあの夏の日に溯っていった。心の奥底へと封印した、妖しい記憶の中へと――。ありふれた生活、時おり見せる特異な性癖。ありふれた彼女たちの表情の裏に見え隠れする、共通の秘密とは?深層に横たわる恐ろしい原体験が日常に染み出す様を描いた、衝撃のサイコ・サスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

68
大人になって再会した小学校時代の幼馴染三人。人には言えない大きな秘密を共有していることで、それぞれに暗い影を落としており、なかなか怖くて不気味。過去に何があったのか気になるものの、明かされるまでが非常に長くてくたびれた。乃南さんにしては珍しく途中から飽きてしまったが、真相は予想以上のおぞましさ。親友同士で異性の好みがかぶると悲劇。2019/09/02

choco

44
サイコサスペンス。女の怖さ、執念、嫉妬が入り混じるストーリー。十数年ぶりの再会を果たした三人の女には、誰にも言えない秘密があった。 その秘密の真髄に迫る時…背筋がゾクゾク。あー怖〜。昔流行ったコックリさん。懐かしい。2015/10/15

アーモンド

28
最初から何とも言いようのない、じっとりとした嫌〜な感じが漂っていたが、真相が知りたい一心で読み進めた。終わり方もまた、何とも怖かった。私も子供の頃、コックリさんをやった記憶があるが、のめり込まなくて本当によかった‼︎純粋な子供の心が作り出すオカルト的なもの、そしてどうしても消したいという想いが駆り立てる行動、歪んだ記憶…。何とも言えない読後感でした。2014/10/24

そのぼん

25
とある共通の秘密を抱えた少女たち。彼女達が大人になり再会した時、再び恐ろしい出来事が起こる、そんなお話でした。読み終えた時、思わず『女って怖い...』と呟きたくなる作品でした。殺されると予想していた人物が別人だったのでそこも衝撃でした。2012/08/24

ペトロトキシン

10
無邪気な子供たちの犯してしまった秘密の出来事。3人が再び出会わなかったら忘れ去る事の出来た記憶。いや忘れてしまわなければならない記憶。ある者は忙しさに逃げ、またある者は自分を偽る妄想へと逃げる。女の怖さや子供の無邪気さという表現で終わらすには惜しい作品です。2013/09/17

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