講談社文庫<br> 大江戸仙界紀

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講談社文庫
大江戸仙界紀

  • 著者名:石川英輔【著】
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 講談社(2013/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062633024

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内容説明

暮れから正月にかけての、江戸市中のにぎやかな生活。かわいい芸者のいな吉を連れて熱海へ……。160年前に転時(タイムスリップ)できる中年男の洋介が目を覚ますと、妻のかわりにホテルのベッドでいな吉が寝ていたから大あわて。綿密な考証で、江戸に遊び、江戸に学ぶ大好評の「大江戸シリーズ」第4弾。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秀玉

25
シリーズ4巻目を先に読んでしまった。現代と江戸を行ったり来たり出来る主人公が一人称で語る。面白いが調子が良すぎるので、この巻だけで良いと思いながら読み進めたが、全巻読んでみたい。後書きでも言われているが、①虫の良い話(何もかもうまく言っている男の話)。これは楽天的な明るさを間延びさせずに引き締めているのでOK。②辛口な文明批判がわかりやすい(平易な言葉で分かりやすく江戸時代、現代社会の「負の要素」が語られる)。③描写に引き込まる(良い小説は目の前にイメージが浮かんでくる)。私も江戸で暮らしてみたいものだ。2022/09/10

TheWho

14
科学評論家の主人公が、文政5年(1820年)の江戸時代にタイムスリップしてしまう騒動を描いた大江戸シリーズ7部作の第4弾。今回主人公は、文政年間の年末の慌ただしさから華やかな正月にかけての江戸市中の生活を経験し、また愛する江戸の女性を楽しませる為に熱海への湯治旅を敢行すべく、江戸時代のノンビリとした旅行を満喫しながら、江戸時代の年末から正月の風物、旅行事情を詳細に考証しながら江戸時代との文化・文明比較論を語っている。そして江戸時代の女性が、一瞬現代に現れる騒動を交えエスプリ満載な楽しい物語です。2016/07/19

おかめっち

6
シリーズ4作目。江戸の街のお正月と熱海旅行。捨てるものがない暮らしと徒歩の旅。2023/11/03

kagetrasama-aoi(葵・橘)

3
「大江戸シリーズ」の第四作目。今作の読みどころは洋介の江戸のお正月の体験と、洋介といな吉の熱海への小旅行です。詳細に考証された江戸時代の旅が楽しめます。筆耕をしながら書物の内容を覚えてしまった孫左衛門が、歩くガイドブック役(笑)として同行、この趣向も楽しいです。後書にヴェルヌのSF小説もこの「大江戸シリーズ」のような、”都合のよさや虫の良さ、おだやかさでのどかな品の良さに満ちていた”……とありました。将に言い得て妙!私も、この作品が醸し出す温かい心地好さが大好きです。2017/11/03

atsut101

2
今回は江戸を離れて熱海への旅。江戸時代では、江戸から熱海は遠い。しかも、自分の足で歩くしかない。面白かった。早く続きを読みたい。2023/10/13

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