内容説明
カラマツの幹を抱き、若葉を口に咥えた奇妙な死体。被害者の恋人あゆみは、かつて好きだった男が北原白秋の名詩『落葉松』をいつも口ずさんでいたことを思い、愕然とした。彼が殺したのか? 直後、男もまた白馬山麓で殺された! 名手が贈る本格ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
19
壮&美緒シリーズ。冒頭の交通事故のシーン。少年をはねた加害者と彼に恩を売る前提で加害者有利の目撃証言をした男。のちに展開される長野での事件関係者のうち、この2人はどの人物でどういう役割を担っているのか!?長野の旅情に北原白秋の文学的エッセンスをプラス。こんな書き方をすると穏やかな読み物のように思われるけど、実際は決して許されない殺人という行為が絡んでいるわけで…。いやぁ、犯人は狡猾でゲスいよねー。一方で、ヒロイン的立場の恋多きあゆみ嬢!結果的に複数の人間を不幸の道へ引き摺り込んだんやから反省すべきだわ。2019/04/29
karupinpin
0
久しぶりに美緒と壮の名コンビの本を読みました。ストーリーとしてはちょっと出来すぎ。2011/03/24
wankousan
0
途中間延びした感じがあったが普通に面白かった。2022/02/07