ハヤカワ文庫SF<br> 遥かなる地球の歌

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ハヤカワ文庫SF
遥かなる地球の歌

  • 著者名:アーサー・C・クラーク【著】/山高昭【訳】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 早川書房(2013/05発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150111359

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内容説明

太陽系の壊滅を知った人類は、自らの子孫を残すため、遺伝情報を搭載した自動播種船を近隣の星々に送り出した。そのひとつサラッサでは、何世代かのうちに新たな人類が理想的な社会を築きあげていた。だがその長い平和をうち破るかのように、サラッサのソラに謎の宇宙船が・・・・・・!巨匠が情感豊かに描く人類の未来。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

23
「すべての著作の中でもこの作品を持って人々の記憶に残りたい」と作者自身が自負した、クラークらしさからちょっとはみ出た未来史。測定されたニュートリノ値から太陽が千五百年後にノヴァ化するとわかり、最後に宇宙へと脱出を計った船が途中の星系で出会った千年前の播種船による人類の子孫の物語。真空エネルギー、軌道エレベータ、科学、宗教、社会と文化の変異、ささやかなロマンス。クラークらしいゆったりした世界観で新たな未来が描かれます。──読んでいて、ゆったりしすぎて物足りないが、これがクラークだったんだね。2025/12/20

白義

12
クラーク作品の中でも特に美しい。リアリズムが特徴的な近未来ハードSFの枠の中に、幼年期や都市と星みたいな超越SFの残響も響いているクラークSFの集成のような一冊だ。人類への希望と郷愁、神や宗教への醒めていてかつどこか敬虔な感覚、異星に定着した人類と再び旅立つ人類の切ない対比に、新たな知性の萌芽とクラークファンなら熱中間違いなしの内容だ2011/12/24

仲本テンカ

8
荘厳的な美しいSFでした。大きな起伏も無く、ただ新たなる旅立ちへの準備が着々と進んで行く。少しの事件と、切ない事故と、時を越えた恋を絡めながら…。当然ながら、エイリアンも襲って来ないし、爆発や戦闘シーンもありません。それなのに不思議と惹きつけられる内容でした。ウミサソリ、いつか『知能』を振り回し始めるのでしょうか。気になります。2013/01/31

roughfractus02

7
太陽からのニュートリノ観測が理論値より少ないと太陽内部に異変が起きている、と予測する当時の「太陽ニュートリノ欠損問題」をモチーフに、作者は、太陽の爆発に地球が巻き込まれる1000年後を予測する近未来の人類移住計画が、膨大な時間をかけて、先に遺伝子のみで50光年離れたサラッサという星に移住した者たちと、科学技術が発展し、太陽爆発の手前で脱出した者たちとを遭遇させる様を描く。光速を超えないという基準を設けた世界で移住を進める計画は、漸進的な世代的差異を超えて、同じ人類同士のファーストコンタクトを引き起こす。2023/09/21

プラス3

7
タイトルのカッコ良さに惹かれて買ったまま積んでた本書。静かに迫ってくるというか、荘厳な感じのするSF。でも地味というか静かすぎるというか(失礼)、なんかそんな感じがしたのも否めず。でもその文章のインパクトはなかなかのモノだったよ。2013/09/17

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