写真叢書<br> 葬式 あの世への民俗

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写真叢書
葬式 あの世への民俗

  • 著者名:須藤功
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787270603

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内容説明

少し前まで葬式は、地域の人々の生活のなかに文化として存在していた。日本の死生観に支えられ、またそれを支えてきた多様な姿を求めて、民俗写真家が各地を訪ね歩いたフォトドキュメント。いまとなっては貴重で懐かしい原風景の記録。
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目次

まえがき村人の手になる雪国の葬式 必死に呼べど答えぬ魂 縄をない雪を掻く村人 僧侶に諭され橇で行く 山頂でこの世と別れ 亡き人を偲ぶ春と夏葬式のしきたりお国風(ルビ:くにぶり) カムイモシリヘの葬送 つつましやかな葬列の情景 輿を送る白い着物の女たち 白布に連なる死者の縁 協力しあう大内宿の葬式 死者におののき身を守る 笛・太鼓のこだまする神葬 花籠は墓で“花”になる 死して棺桶となる稗酒の桶 立臼に棺をおく作法 友引は大安につぐ佳き日 めでたさと忌中の変遷亡き人に思いをはせる心根 消し去った魂への親心 亡き子可愛や母哀し 恐山で聞く亡き肉親の声 母親の成仏を願う流灌頂 骨を洗って死者を偲ぷ 墓前で飲み食いする日 山上で亡魂と過ごす一夜 笹舟で迎え木船で送る祖霊 耳元で振る米 供養の飯 賑やかに墓地に行く燈籠 祖霊を送って健康を祝す 人移り故郷に残る墓碑死よさらば まず生きる 米寿に授かるめでたい戒名 大絵馬に読む九死に一生 戦場の死を妨げようとした人 生きて亡者となる祭り 生前葬は生まれ清まりあとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひねもすのたり

11
昭和40年代前半の葬儀の様子を解説しています。当時はまだ土葬が行われていたり、地域コミュニティーで小さな火葬場を設けていたり、葬儀の習慣は地域によってさまざまだったようです。そのあたりを写真を多用しながら解説していきます。冒頭の山古志村の葬儀に関しては経緯や写真が生々しくて、これってヤラセとちゃうんかいなと思わせる密着ぶりです。 私たちは一般的に棺を棺桶と言うわけですが桶って??という疑問や幽霊が頭につけている三角の布の謎が解き明かされます。ちなみに初出連載は葬儀業界専門誌『SOGI』←休刊中★42021/11/08

Jagrass03

3
民俗学写真家の著者が、北は北海道から南は沖縄までの、昔ながらの価値観で実施される葬儀の様子を写真と文に収めたドキュメント。市井の人々の葬儀を真剣な眼差しで捉えた記録。2011/02/02

茶坊主

2
他館からお取り寄せ。 その土地ならではの葬儀のしきたりというものを知りたくて。 記事になっている各地の葬儀の写真は約50年前のものがほとんど。 葬儀屋ではなく、地域の人々で葬儀を取り仕切っていた時代。 雪深い地域では雪が溶けるまで納骨することもできなかったり、僧侶が間に合わないことも 火葬も地域の人の手で。 今わの際に米の音を聞かせたり、 お盆には豪華な御殿灯籠を仕立てたり 独身で亡くなった人には、結婚する絵馬を奉納したり。 葬式ごっこみたいな「ジャランボン」祭、 まだあるのかな? 2021/03/08

金北山の麓に生まれ育って

0
【懐かしい】白黒写真の人達は祖父祖母達を彷彿とさせる、著者によると昭和30年代前半まで日本の農村に江戸時代を引きずった「昔」が残っていたというが、幼少時15年経っていたが離島の山間の僻地のせいか古いものが残っていたので違和感無かった。自宅で葬儀や法事が行われお膳を並べて集う写真には懐かし記憶が蘇った。と中盤から「間引き」論とか凄くリアルで気持ち悪くなったり、著者の父母が秋田の実家に骨になって帰りたがっていたとかなんだか内容が雑多で不思議な感じ。後書きによれば「葬儀」なる隔月雑誌の連載だったそうで少し納得。2021/12/11

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