マーク・トウェインコレクション トム・ソーヤーの冒険

著者名：マーク・トウェイン【著】/柿沼孝子【訳】

彩流社（2014/09発売）

• ISBN：9784882023753

内容説明

冒険小説の古典として文学史にのこる名作は意外に知られていない？　自由奔放な少年トムとハックを中心に描く本書は、少年少女小説の形式をとりながらも、当時の閉塞したアメリカ社会への批判を根底に秘めた大人のメルヘンであった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[天野]

トムソーヤーの話をしっかり読むのはこれがはじめてであった。ひょんなことからマークトウェインに触れ、これは読んでおくべきである、と。少年たちの目線にどっぷり浸かった約300ページ。リアルに私にも「あの頃」が蘇ってくる。どこまでも自分に都合の良い、誰からも賞賛される夢想。秘密基地に持ち込むものについて次々と頭を巡らせたり、そこでどうしたら子どもだけで暮らして行けるのか本気で考えたりしたあの頃。でもやっぱりここでハック・フィンの異質さ、彼だけそんな「あの頃」のなかにいないことが分かる。続編も読みたいものです。

2018/01/28

[アシ原]

勘違いで折檻され、自分の死体に号泣しながら謝るおばさんを想像したり、好きな女の子とのケンカで世を捨て海賊になろうとしたり、大胆な計画の数々も「見せびらかし」が基本だったりして、世界が大きいのか小さいのか。思いつきで動くトムは、少年時代そのもの。小さい挿絵や古い言い回しがしっくりくる一冊でした。

2013/01/31

[みぃちゃん]

⚠︎訳のせいで面白さが半減しています。

2018/09/10