内容説明
「初めてお手紙さしあげます。個人的なことで、お話したいことがございます」。始まりは、亡父に宛てた差出人不明の手紙だった。「毎週土曜日の午後6時ごろ、レストランでお待ちしております」彼女の目印は、テーブルの上の黄色いくじら……。心を癒してくれる現代の神話。気鋭が描く感動長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピップ
30
くじらな話。ハードボイルドのような村上春樹のような感じの小説。なんかバランスがいい小説で、主人公もおせっかいではなく無気力でもなく、変な奴もいるけどなんとなく腑に落ちるというか。夢中になる本ではないけど、途中でやめられずずっと読んでました。M.Mが良い感じでした。2022/02/16
舟江
13
まだ戸籍が手書きの時代であった50年ほど前、父親が戸籍を移動してどこにあるのか分からない、という人がいたことを思い出した。 また、小説中に「誰もが、ゴミと、そうでないものの区別がくべつがつかなくなっちゃったんだ」と言わせているが、我々は危うい世界の上に生きているのだということを実感した。2017/03/07
スナイデル
12
4.52024/11/10
TANGO
11
現実的なファンタジー、とでもいうのか。好きな一文がたくさんある本。独り独りが、すれ違ったり、ぶつかったりしながら、生きている。くじらや白い猿や犬も。2013/06/13
kinshirinshi
5
てんとう虫の形の別荘、名前のない森の青年、くじらの絵、アルビノの猿。いろいろと心を惹かれる設定だが、帯の「心を癒す現代の神話世界」というのはちょっと違うと思う。もっとドライで、もっとハードに、孤独や喪失を感じさせる物語だった。2019/10/19
-
- 電子書籍
- 悪女ヒロインに転生~美男子も権力もお手…
-
- 電子書籍
- 取るに足らない僕らの正義 路草コミックス
-
- 電子書籍
- 極婚~超溺愛ヤクザとケイヤク結婚!?~…
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢らしく、攻略対象を服従させます…
-
- 電子書籍
- 数学の基本やりなおしテキスト BERE…